「TWWS」~TONGARI Wood&Leather Workshop …の、一応オフィシャルサイト
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16:01:36
ラフカット(ラフ)と呼ばれる石の「販売形態」があります。
一応原石の範疇に入れられるのですが、例えば「産出状態でサイズが
大き過ぎる」ものや、「塊状でしか産出しない」もの、更には「結晶の
状態だと『質が悪い』と判断されてしまうもの」等を適当なサイズに
割って(あるいは切断して)販売されているものです。

本日はそんなラフカット品です。

青方解石_メキシコ1
メキシコ産方解石(青)です。
方解石は最もメジャーな炭酸塩鉱物かつ最重要造岩鉱物の1つで、
世界中何処でも見かけます。特に石灰岩や大理石はほぼ方解石製。
なので、鍾乳石も大概は同成分。ただ、美品となるとやはり鉱山産出が多いです。
また、産状・結晶スタイル・色味のバリエーションがやたら多いのも特徴。
ちなみに「方解石」はグループ名でもあり、仲間にはかの有名な菱マンガン鉱
(Rhodochrosite…鍾乳石状の「インカローズ」が超有名)も含みます。
この石のサイズは40x40x20ほどで、ラフとしてはまぁ手頃で標準的なサイズ。
底面(?)の一部が鉄分で赤くなっております。

この青方解石、よくラフは見かけるものの結晶形のものは全く見かけません。
というのも、殆ど自形結晶状態ではなく塊状での産出しか無いらしいです。
この石も小さな方解石結晶に脈状の方解石とおそらくは石英と思われる層が
随所に走っておりますので、間違い無く塊状の一部でしょう。
何故結晶しないのかは謎ですが、発色要因のストロンチウムが原因では…と
いうのが、個人的な推測です。
ちなみに、ストロンチウムは既に一度出て来た天青石の主成分です。

さて、ラフカットに付いてです。
石好きな方…特に鉱物系の方の一部には、「ラフカットは標本にあらず」という方が
たまにいらっしゃるそうです。
確かに塊状産出に限られる本品のようなものならともかく、きちんと結晶する
鉱物のラフに関しては気持ちが判らなくもありません。
ですが、私的は「アリ」だと思います。
無論私自身が「風景派」なので余りそういった部分に拘らない面もありますが、
それを抜きにしても「ラフだって立派な標本」だと思うのです。
その根拠は「普段外からしか見れない内部の様子が見れる」事と、「基本産出
サイズが大きい石でも小型標本化出来る」事、そして何より「どーせヒトの手が
加わってない標本なんて存在しない」からです。
例えば、そういう人に限って「やっぱ母岩付きじゃなきゃ」とおっしゃるのですが、
そもそもその母岩自体がある意味「ラフカット」ですから。
当たり前ですが、人が採掘(採取)し、人が選別し、人が流通させてこそ
鉱物標本は我々の手に渡るのですし、自分で採取したにしても「選んで標本化」
するのは自分…つまり「ヒト」。なので、そこまで邪険にしなくても…と思います。
強いて言うのであれば、「その鉱物の特徴等から判断してマイナスでしかない」
ようなものは「標本失格」だと思いますが。
(私の場合、それでも「素材用」の道が残っていますけどね
無論価値観・美学は個人によるものですから否定は致しませんが、私的には
そこまで幅を狭めると楽しさの一部を捨ててるな…と感じてしまうのです。
実際、ラフでしか味わえない醍醐味も確かにありますからね。

さて、話をこの石に戻しますと、これは基本ある程度のサイズの塊状産出
らしいので自動的にラフカットである事が当たり前になります。
どうやら色々見てみると明瞭な劈開がある石はかちわり状ラフに、劈開が
不明瞭~無しのものや、磨くと美しくなるものは切断・研磨ラフになる事が
多いみたいですので、劈開明瞭の方解石のコレは代表的な「かちわりラフ」。
多少不純物脈があるため角こそ立ってはおりませんが、きちんと「潰れた
マッチ箱」状の平行四辺体結晶が見て取れる丁寧な処理です。

発色原因が天青石と同じストロンチウムという事もあってか、やはりこの
青から連想するのは「天の青」。ただし天そのままではなく、ちょっと
捻り技的な「水面に映った天の青」だ…と何時も感じます。
その水面も、磯と言うか渓流と言うか、やや激しく動く水。
なので、独特の命の気配を感じる石なのです。

基本的にとてもお安い石です。
ですが、その美しさはやはり一流。
「石の美しさと値段は=ではない」を地で行く石の一つだと思います。
値段で事の良し悪しを判断しない…この初心、何時までも忘れずにいたいものです。

BGM:Caravan「Welcome The Day」
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コメント
(^^)
共感できます(^^)

一般的に言われている美しさと違った価値観をもち、それを表に出すとふ~ん・・・という目線に心がめげます・・・

きれいだと思えるもの。

それが何よりだと思います。
本日、こちらのBlogにリンクをいただいて帰ります(^^)

kana│URL│2009/06/22(Mon)11:28:12│ 編集
Re: (^^)
ありがとうございます、こちらもリンクさせて頂きました。
どうぞよろしくお願いします。

一般的な価値観…という事自体が、まず全体の「平均化」された
価値観ですからね。それで満足するも良し、脇道に逸れるも良し。
その辺は人次第でしょう。
ただ、まがりなりにもアーティスト・クリエイターの私はそこで
自己の拘りと自信を失ったら終わるなぁ…と思いますので。
スタンスが違っても頭ごなしの否定はいけませんけど、ね。
めげる必要はないと思います、お互い胸張っていきましょー。

奇異の視線はもうマイナー音楽で慣れっこです。(笑

"TONGARI"-Take│URL│2009/06/23(Tue)04:58:01│ 編集
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プロフィール

TONGARI Take

Author:TONGARI Take
多趣味過ぎて常にテンパってる人。実はクラフト歴まだ浅いので、発想勝負。石は鉱物・岩石何でもありの鉱物-造形美好き中間派。パワーストーンは「何やら不可思議神秘系」ではなく、「天然造形芸術力」という意味で信じているタイプ。言うなれば「鉱物無頼・盆栽派」。

石に付いては色々書いていますが、全て「補足」です。本質の一端を知る為に調べた事を書き連ねている事が多いです。皆様はそれに囚われることなく感じたそのままにご覧いただけると嬉しいです。
なお、石暦は3年半を過ぎました、まだまだ精進の身です。 orz

尚、石画像は標本写真と言う意識は殆ど無く、「現物に出来るだけ忠実なグラビア」的指向で撮影しています。
完全再現を求める標本写真がお好みの方には合わないかもしれませんが、その点はどうぞご了承の程お願いします。

使用カメラ:Canon IXY Digital 20IS
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