「TWWS」~TONGARI Wood&Leather Workshop …の、一応オフィシャルサイト
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22:25:17
さて、号外が挟まりましたが。
横浜赤レンガ戦利品特集は続きます。

今回「意外」が多かった…とは先の記事で書きました。
その方向性にも多々あるわけですけども、その中の1つが
「この子を今回・この産地で発見とは」という今回の子。
それがこちら。

塩素燐灰石_ブラジル1
「ブラジルの燐灰石」って書けば普通なんですが。

ブラジルはミナスジェライス、Mendes Piuentelより塩素燐灰石です。
文字通り、Ca5(PO4)3(F,Cl,OH)という一般組成式中の塩素が優位量に
なった、燐灰石の1種。
実サイズは10x4x3mm程、やや崩れた形の柱状ですが破断面はありません。
内部に相当量の針~繊維状結晶のインクが見られますので、母岩と
それらに阻害されてこんな形になったみたいです。
また、一見深緑色なんですが、これもよく見るとインク由来のようで
地色はどうやら黄色が強い模様。
1パック¥400と大変お手頃でしたので、つい2パック3個捕獲。(*ノノ)
その内、2個セットだった方の片割れがこの子です。

えー、私の地元である神奈川県足柄上郡山北町は、石好きさん…
…特に国産鉱物系の方にとっては超有名、国際的にも名のある町です。
沸石・ベスブ石・菫青石等代表とされる産出品は幾つかございますが、
その中でも最も世界的にも希産な種故評価も高く、国内はもとより
海外の鉱物家も軒並み欲しがるというのが玄倉の塩素燐灰石。
燐灰石自身は大概が弗素種、次点で水酸種の2種が多く、これらが
大量に流通しているので少ないというイメージはまるでありませんが、
こと塩素となると現状流通は殆どノルウェー産ばかりで数も多くは無く、
玄倉に至っては採集でも殆ど取れないためすっごいお値段になってたり。
(炭酸系複合2種とはどっちが多いんでしょう?
見た目には白色柱状でどうにも他種と比べて冴えない事が多いとされて
おりますが、希少故人気も高く、入手性はすこぶる悪い方です。
高名な国内研究者のコレクションには必ず入っているとすら言われますしね。
尤も、国内にはもう1箇所・埼玉県秩父鉱山という産地が在りますから、
実際に入っているのはこの2箇所で実質二択状態みたいですが。

まぁ、地元民だからって思い入れがあるかと言えば無いんですけど。
何せ石好きになるまでそんなもの存在すら知らず。
当の現地では、少なくとも私のころは教育課程の端にも挙がらんかったです。
それが、日本における鉱物学の実情なんでしょうねぇ。(苦笑

それはともかく。
そんなこんなで、手にするのはもっとずっと後だろうなと思ってたんですが。
とあるブースさんをチェックしていましたら、何か隅っこの方にころんと。(笑
まさかそんな場所にそんな扱いであるとは思わず、「えー」って感じでした。
しかも、これがまた塩素でブラジル産というのも聞いた事無ければ、普段
白色で艶も甘い子ばかり見慣れている中でご覧の通りの色。
普通の燐灰石(大概は弗素系)にしてみれば全く珍しくも何とも無い事ですけど、
塩素系でこんな色が出るなんて初めて知りましたよ。
んでまぁ、そーなると変な地元意識も臨時で芽生えたりなんかして、
気付けば手元におりましたとさ、ちゃんちゃん。…という。

私は緑石好きなので、知らない石でも緑の良い子が見付かると嬉しいんですけど。
それにしても、まさか聞いた事も無いブラジル産で、地元で高名な塩素種で、
その上塩素種では見た事も無い色味で、そして同時期中最も現状鉱物的期待値は
低めと判断せざるをえなかった横浜赤レンガで、まさかこういうものを発見・お迎え
する事になるとは。
正に意外性の塊の子だったのですよ。

で、家に帰って冷静に見つめてみると。
…結構いいじゃないですか、ねぇ?
何か普段見てる燐灰石ともちょっと違う、独特の気配がありますよ。
風情と言うか、侘び寂びと言うか、哀愁と言うか、そんな風な。

確かに派手ではございませんが、地球真裏の存在にあって当地の、
そして西丹沢の深い緑を思い起こさせるような味わい深い姿。
石の縁は遥か地中を伝い、こんな所でも繋がっているみたいですね。


BGM:Zakk Wylde「What You're Look'n For」

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TONGARI Take

Author:TONGARI Take
多趣味過ぎて常にテンパってる人。実はクラフト歴まだ浅いので、発想勝負。石は鉱物・岩石何でもありの鉱物-造形美好き中間派。パワーストーンは「何やら不可思議神秘系」ではなく、「天然造形芸術力」という意味で信じているタイプ。言うなれば「鉱物無頼・盆栽派」。

石に付いては色々書いていますが、全て「補足」です。本質の一端を知る為に調べた事を書き連ねている事が多いです。皆様はそれに囚われることなく感じたそのままにご覧いただけると嬉しいです。
なお、石暦は3年半を過ぎました、まだまだ精進の身です。 orz

尚、石画像は標本写真と言う意識は殆ど無く、「現物に出来るだけ忠実なグラビア」的指向で撮影しています。
完全再現を求める標本写真がお好みの方には合わないかもしれませんが、その点はどうぞご了承の程お願いします。

使用カメラ:Canon IXY Digital 20IS
コレしか持ってないしー。

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