「TWWS」~TONGARI Wood&Leather Workshop …の、一応オフィシャルサイト
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18:03:01
捻りのないタイトルですみません。(先行謝

えー、予告通りぷち特集開始です。
お題は「未登場の鉱物さんたち」。

だけでなく。
今回はその殆どがマイナーな鉱物縛りです。
登場候補に2つだけマイナーとは言えない子もいるんですが、
それも鉱物としてはメジャーでも「何気に敷居高いかも」な子。
他は殆どマトモな和名も無いようなものばっかりです。(笑

…いや正直、こないだからAnnfellさんのところでいい感じに
マイナー鉱が散発してて、何か活き活きとした感じでやっていらして
楽しそうだなーと妙な部分をくすぐられたとか、こういう機会でも
作らないとネタに絡めるのが難しくて中々出し処が無いとか、
そーゆー極個人的事情が本音ですが。(´ω`)
流石にあそこまでの希産は無いですけどネ。

ともあれ、最初の1つ。
これはもしかしたら皆さん「知らぬ内に馴染んでる」かもな子。
昨日と同じコンゴから、青の銅二次一族をテイクオフ。

…何気にうちでは結構ハイソな部類に入ったりして。

プランヘ石&翠銅鉱&方解石_コンゴ1
捻りのないタイトルで(ry

コンゴはTntaraより、プランへ石&翠銅鉱&方解石です。
産地の「Tntara」はラベル通り記載してますが、どうやら「Tantara」
という鉱山あるいは鉱区があるようなので、多分ソレ。
誤字の可能性が高いと思います、念為。
実サイズは我が家ではかなり大型の部類に入る80x70x60mm程、コンゴの
銅二次にままある「鉱床そのものラフカット」と言わんばかりの鉱物塊。
ある意味これで1個の岩石とも言えるんじゃなかろーかというお姿です。
ってか入り乱れ過ぎて単鉱毎に分けるとかムリ。(苦笑
ちなみに他に確定鉱として、針状の孔雀石も伴ってます。

今回主役で初登場のプランヘ石(プランシェ、プランチェとも)。

プランヘ石&翠銅鉱&方解石_コンゴ1プランヘ石1
水色放射状部分。

銅の含水珪酸塩鉱物で、組成「Cu8Si8O22(OH)4.H2O」。
水酸基もありますが、基本銅と珪酸と水のみという潔い感じの子です。
ご覧の通り水色の針と言うよりは少しぼそぼそしたような繊維状に
近い感じの結晶で、それが集まって球粒を為すスタイル。
但し邪魔が多かったり脆い特性があったりで完全な球粒になる事は
左程多くなく、また破断し易いので実際にはこういう断面図的な
標本が大多数を占める模様。
球粒の場合は色の濃い珪孔雀石みたいな感じで、母岩に挟まれた
スキマにもこもこしてる事が多いみたいです。
表層が白っぽくなったのは、某氏曰く「風化」だそうで。
何気に産地の限られる鉱物で、小規模な産出なら日本にもありますが
決して世界中でも場所的に多いわけでもなく、標本として見掛けるのは
殆どがこのコンゴ産、或いは少数のアリゾナ産辺りでしょうか。

翠銅鉱はそんなプランヘ石の良き友だそうで、よく一緒してます。
いつもなら主役も主役、スターと言ってもいい翠銅鉱ですが、今回は
脇役…というか殆ど塊状で実質母岩です。
とはいえ、普段ならびっくり必至なほどの量があったりして。

プランヘ石&翠銅鉱&方解石_コンゴ1翠銅鉱1
大盛り。

プランヘ石&翠銅鉱&方解石_コンゴ1翠銅鉱2
つゆだく。

重量の2割くらいは翠銅鉱じゃないかってくらい。(笑
ここまで来ると、普段の可憐な姿もどこへやらです。
ある意味翠銅鉱の超ガテンタイプといえるかもしれませんネ。
殆ど塊状ですが、上層の方には一部結晶面もあったりします。

で、方解石。
これはもう、ご覧の通り完全に脈を埋めた塊状。
単体で見た場合には、がつがつと割られた上に全体が白色に濁り、
端的に言ってキレイなものではございません。
ございませんが、このトリオの場合の真価は文字通りトリオにあり。

プランヘ石&翠銅鉱&方解石_コンゴ1方解石
持ち前の懐の広さで勝負。

パートナーをインクする事で、単体とは全く違った魅力を。
造形的には大きな役割を占めながら、部分情景では脇役に徹する事で
実に巧く相手二種の「もう一つの実力」を引き出してますネ。
特にプランヘ石の表面部分を封入した部分なんて、方解石のガード
無くしてはあっという間に崩壊して無くなっちゃう処でしょう。
舞い踊る結晶の姿が何時までも見られるのは、偏に彼の功績です。

さて。
鉱物系の方でもなければ余りご存知無いであろう立場のプランヘ石。
しかし、昨今ではそうとも言えなくなって来ています。

その理由は、同じ銅の珪酸塩二次であるシャッタカイトの存在。
パワスト方面でも標本でも大人気のこの鉱物がプランヘ石とよく
共存する上に矢鱈と見分け辛く、時には大幅に混同されたりして
情報が錯綜していたりするからです。
実はこの子も、購入時の名義はプランヘ石ではなくシャッタカイト。
当時私はどちらも手元に無かったのでその辺の事情なんぞ知らず、
何の疑いも無く手にしたんですよ。
尤も私自身は結果的にはそれで色々知る事が出来ましたし、風景は
言わずもがな、価格的に見ても本当にシャッタカイトなら超激安、
プランヘ石としても標本の質・価格双方でかなり良質みたいなので、
結果がどっちでも無問題と言う事になったのですが。
それに、買ったお店が悪気でそういう事はしないというのも
よく知ってましたから、別に気分を害す訳でもなく。
実際、プロでも相当見分け辛く、よく間違ってるそうで。
でも、買うとなるとそうは行かない方の方が多いですよね。

なので、折角ですし。
ここで某店主様から教わった事も含め、シャッタカイトとの
違いや見分け方的な部分を色々書きましょう。
私自身脳内の整理も兼ねて、ネ。
生憎シャッタカイトはまだ画像が出来てなくて出せないんで(汗)、
検索辺りででもご覧になりつつどうぞ。

再度プランヘ石。

プランヘ石&翠銅鉱&方解石_コンゴ1プランヘ石2
「見る」こそアマチュア最大の武器。

まず、何故そんなに混ざるのか?
これ、実は組成がすっごく似てるという部分に端を発します。
同じ銅の珪酸塩二次というだけでなく、各々の組成を比べると…
・プランヘ石:Cu8Si8O22(OH)4・H2O
・シャッタカイト:Cu5(Si2O6)2(OH)2
・参考までに翠銅鉱:Cu6(Si6O18).6H2O
…となります。
各分子の結合や、シャッタカイトは含水ではない等の違いは
ありますが、価数だけ比較すると…
・プランヘ石:銅8に対しSi8・O26・H1(含水部除く
・シャッタカイト:銅5に対しSi4・O14・H2
かな?
Cu、それにOとHは含水部分にかかるので多少の変動がありますが、
対Oのみで完結のSiはぴったり倍、その他も殆ど倍に近い数になります。
勿論鉱物の結晶生成に関しては本当はそんな単純なお話ではないのですが、
この時点で必要とされる「材料」がほぼ同じなのは確か。
つまり、環境的に共存し易い、そして発色に関する元素がどちらも銅のみ、
結晶系も同じ斜方晶系という状況ですから、ある意味似て当然な二者。
他に共存・混同されやすい存在として珪孔雀石もありますが、これも
組成を見ると「(Cu,Al)2H2Si2O5(OH)4・n(H2O)」で、銅とアルミが
置換する事はあれ含水珪酸塩二次で材料的にもかなり近いものと言えます。
実際にはもっと多種近縁はあるんでしょうが、ひとまずここまで。

そしてもう1つ。
実は「風化したシャッタカイト」の姿と言うのが、このプランヘ石に
非常に良く似ているそうなのです。
そのままでもかなりのものですが、風化品は本当にドそっくり。
その上で混在もありえますから、そりゃあ混じるでしょうね。

なので、私自身まず前提として「単体標本の存在数」自体が少々疑問。
出る時は大規模に出るタイプですから単体自体はあると思います
(実際この子は殆どシャッタカイトらしき部分はありません)が、
現地での鑑別精度と流通内を考えるとかなり混在品が多いんじゃ?
「色々付いてるけど主役はシャッタカイト」的な。
そういう標本の場合、購入者あるいは入荷した店舗が全体がシャッタカイトと
勘違いする率は極めて高いと言えるでしょう。

さて本題。
見分け方に付いてですが、まず最初に当然「個人的かつあくまでも
目安や性質・実際見たものから判断した指標」でしかないとお断りして。
ついでに何かに内包された場合は全く判りませんともお断りして。

まず、色味。
どちらも振れ幅があるので一概には言えませんが、今のところプランヘ石と
されているもので「水色」の範疇を超えたものは見ないような。
シャッタカイトには藍色に近いくらいに濃色青のものもありますが、
全体的に白味がかった青になるものは少なく、あくまで青が単体で
薄くなった感じのものが多いように思います。
また、結晶群表層でこの子のように極端に白くなるものも見ない?
総じてシャッタカイトの青の方がはっきり見えるように思います。
それと、プランヘ石には緑っ気がある場合もあるそうですが、これは
現物を見た事が無いので良く判りません。
あと、シャッタカイトはたまに透明感っぽいものを感じる事がありますが、
プランヘ石はあくまで不透明なままに思います。

次に結晶の形や質感。
殆ど変わらない…というのが本音ですが、それでも少しは差異が。
まず硬度を比べると、プランヘ石の6に対しシャッタカイトが3・1/2。
劈開はプランヘ石がいまいちはっきりしませんが、完全なものがあって
何気に角閃石に似通った鉱物らしいので、多分二方向完全?
で、シャッタカイトは2方向完全。
光沢はシャッタカイトがガラス、対するプランヘは絹糸。
そして実際に現物(断面部分)を見ると、明らかにシャッタカイトの方が
一段鋭いというか、明確な光沢を示します。
感覚としては、沸石に例えるとシャッタカイトの方がスコレス沸石
中沸石に似たキラキラ感があるのに対し、プランヘ石はモルデン沸石の
ようなややほつれたようなぼそぼそ感があって、光沢も柔らかい。
いや、「粉っぽい」という方がより実際に近いでしょうか?
その為か、仏頭状になった時にもシャッタカイトの方がより「頑丈そう」に
見える場合が多いように思います。
断面系の場合は断口が新鮮な場合が多いので、より判り易いかと。
プランヘ石の方が遥かに硬度が高いのは意外といえば意外ですが、
多分他の性質と合わさってかえって「脆く」見えちゃってるんでしょうね。
ちなみに翠銅鉱は明らかに緑ですし、珪孔雀石は滅多というかほぼ全てに
結晶が見られない状態の事が多いので、この2者よりは楽です。
尚、シャッタカイトの光沢は風化しても割合残るみたいです。
それに断口は標本採りの際に破断されて新鮮な事も多いでしょうから、
そういう部分を見付けるのも1つのコツでしょう。

産状。
これは全くアテになりません。( ̄▽ ̄;
どちらも共通なので、珪酸塩銅二次として怪しい…つまり二種どっちか
以前に「どっちも無いんじゃ」という場合以外は気にしなくていいかと。

最後に値段。
これも全くアテになりません。
お店の価格水準云々以前に、まず違いをちゃんと把握しているかどうかの
方が遥かに大事ですからね。
少なくとも「卸元が言ってた」という場合は、見ていないと考えていいかと。
第一その卸元からしても状況は同じなので、やはり一番確実なのは
信頼出来るお店を見付ける事でしょう、身も蓋もありませんけど。
ただし「シャッタカイト」の場合は違ってても高値になり易い傾向が
強いので、出来れば事前に予習する事をオススメします。

…とまぁ、ざっとですがこんな感じ?
長くなりましたが、それだけ面倒な子達ではある訳で。
むしろ銅二次の情報としてはこれでも足りないかもな訳で。

美しい青い山が、蒼白なお顔の人の山( ̄▽ ̄;)に化けないよう。
私の得た事をここに記しておきます。
皆様のお役に立てば幸い。

虚空座標さんへのコメ付随リンクでいらした方への面目、やっと立った。(苦笑



BGM:Marillion「Kayleigh」

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コメント
いえ実のところ・・・
アンフェルデス。
プレンへ石とはマイナーですね(褒め言葉)。
うちのシャッタカイトと比べてみましたが、なるほど光沢がちがいますね。放射方向も違う感じ。

ちなみにうちのマイナー石散発は、意図していると言うより仕方ないんですよー。メジャーどころほとんど紹介してしまったんですもの(笑)
オ・・・ン鉱は都合によりまだ紹介していませんが、結局マイナー石・・・。

Annfell│URL│2010/09/18(Sat)02:40:22│ 編集
Re: いえ実のところ・・・
トンガリデス。
ありがとうございます。>褒
プランヘもそれ自体非常に美しい子なのに、何となくシャッタカイトの
2番手として割を食ってる感がちょっとかわいそうな子デスネ。
色々書きましたが、光沢はかなりアテになる方だと思いますよー。
…この2者以外で迷った場合は想定してませんけど。(笑

いやー、それでもお持ちなのがスゴイ。
チャンバーなんて初めて知りましたよ。( ̄▽ ̄;
ニッチは趣味にハマった漢の性とも言うべき辺りですし、
それはそれで楽しいのがしっかり伝わりましたとも。(笑

…レゴ…鉱かな?(ニッチの極
いや、どんなんだか知りませんが紅砒ニッケル鉱辺りを
調べた時か何かに、名前だけ掠めた事が。

TONGARI Take│URL│2010/09/18(Sat)08:04:21│ 編集
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TONGARI Take

Author:TONGARI Take
多趣味過ぎて常にテンパってる人。実はクラフト歴まだ浅いので、発想勝負。石は鉱物・岩石何でもありの鉱物-造形美好き中間派。パワーストーンは「何やら不可思議神秘系」ではなく、「天然造形芸術力」という意味で信じているタイプ。言うなれば「鉱物無頼・盆栽派」。

石に付いては色々書いていますが、全て「補足」です。本質の一端を知る為に調べた事を書き連ねている事が多いです。皆様はそれに囚われることなく感じたそのままにご覧いただけると嬉しいです。
なお、石暦は3年半を過ぎました、まだまだ精進の身です。 orz

尚、石画像は標本写真と言う意識は殆ど無く、「現物に出来るだけ忠実なグラビア」的指向で撮影しています。
完全再現を求める標本写真がお好みの方には合わないかもしれませんが、その点はどうぞご了承の程お願いします。

使用カメラ:Canon IXY Digital 20IS
コレしか持ってないしー。

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