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2010/06/28
14:59:04
佳境を迎えております、横浜&新宿合同戦利品特集の渋味系方面。
本日は新宿側の「極み」の登場です。

新宿側は、金属と非金属で1種づつ。
…や、本当は横浜もそうなんですが、そっちは今現在どうにも
巧いこと撮影出来ませんで。(´・ω・`)
アレ、なまじ透明感があるだけにむずい…。

それはそれとして。
新宿側の渋味極み、まずは金属鉱より。
一応金属鉱一派の中では1番手とはいかないまでも、1.5番手位には
鉱物的にも産出的にも一般的と言えるであろう子。
しかし、いざ探そうとするとこれが中々…。
あるにはあるんですが、大部分が小粒のものが塊状っぽくわちゃっと
群れて結晶の良く判らないものや、他鉱物と思い切りちゃんぽんして
しまっていてどれがどれやらなもの、殆どオマケ程度にしか付いて
いないものなど、どうにも個人的に「1歩足りない」子が多め。
かといってちょっと堂々としたものが付いていると、「うわ」と
思ってしまうほど一気に価格が跳ね上がる事も多々。
しかも無闇に母岩がでかかったり。(汗
かといって分離結晶はまず見ませんから、対象はほぼクラスター一択。
結晶は普段そんなに気にする部分でもないんですが、この子は
こっそり色んな処で産出があるので、1個目はサンプル的にも出来るだけ
優れたものが欲しいな…と思っていたので、結構ガマンを重ねてまして。

そんな中、よーやくめぐり合えました。
「ちょっとした難」があると言えばありますが、姿の上では大き目の
結晶がゴツゴツと乗った、かなり自分妄想想像通りのナイススタイル。
曰く20年程前から倉庫の肥やしだったらしく、価格的にも恐らく確実に
現状にしてみたら「無茶苦茶安い」であろうレベル。
重ねて自己通常ボーダーを僅かに超える程度で、無理も特に無し。
となれば、もちろん即捕獲…

…は、実はしませんで。(苦笑
何となく「縁力」を試したくなってキープもせず1日放置してみました。
結果、残存…ちょっと意外。
まぁそれで縁方面にも納得がいったので、晴れてお迎えとなりまして。

前置きが長くなりました。
そんな新宿側・渋味の極み金属鉱編を飾るのはこの子です。

四面銅鉱_ペルー1
ようやくゲット!ヽ(´▽`*)ノ

硫化金属鉱天国ペルーより、水晶上の四面銅鉱です。
…いや、これもアレと同じ「水晶がお邪魔してる」パターンですか。
実サイズは約65x50x40mm程、僅かなペルーセット母岩を含む四面銅鉱の
塊で構成された母岩から、最大で辺30mm超の単結晶としては中々の
サイズな四面銅鉱結晶がご覧の通りずばばっと晶出しています。
その合間を水晶脈が走り、空間に結晶した感じ。
無論、ほぼ全体が金属鉱なので、持てばかなりの重量感。
古いせいかやや風化が強いですが、嫌な感じは全くありません。
よくあるもち米程度の粒が結集した標本を見慣れていると、
この子の堂々さは殆ど別鉱物の次元です。

初登場です、四面銅鉱。
この子まで我慢していたので当然ですけど。(苦笑
先述の「ちょっと難」の部分も関係しますので、少し解説。

まず、「四面銅鉱」はグループ名です。
単一の鉱物種名ではありません。
事は少々複雑なのですが、まず基本構造は「A12B4X13」。
この各文字には、以下の元素が当て嵌まります。
・A→Cu Fe Zn Ag Hg
・B→Sb As Te
・C→S Se
基本銅の硫化鉱物なので、Aは銅が、Cは硫黄が最多になります。
他の元素はそれぞれを置換するので、含有上限があるようです。
ちなみに、含有頻度も上の表で左>右だそーで。
また、Bに関してはSbとAs両方に優位な場合が存在するので少し
A・Cとは事情が違う部分。ただしTeは含んでも微量です。

で、この構造に最も産出頻度の高い「安四面銅鉱(Tetrahedrite)」の
端的な状態を当てはめてみると、こうなります。
尚、これまたややこしいですが、グループ名「四面銅鉱」と鉱物種名
「安四面銅鉱」は、英名にすると同じ「Tetrahedrite」だったり。
・Cu12Sb4S13
こんな感じになります。
もしSbよりAs優位になると、種が砒四面銅鉱(Tennantite)に。
ちなみにこの代表格2種の間は連続的に変化する固溶体。
AのFeに関してはほぼ常に含まれますが一定量を超える事もなく、
また他のものがFeを超える事も無いそうで、特にそれで種が
分かれるという事はないみたいです。

※同日追記
間違い発見というかありえるかもな部分発見。 orz
A部分の置換ですが、銀系一族を忘れていました。
AgがFeを超えて置換する場合があり、別種になります。
その場合にもBがSb・As優位の双方が存在します。
(⇒銀安四面銅鉱・銀砒四面銅鉱
ただしこの置換率上Ag>Cuになるかがイマイチはっきりせず、
「含銀」亜種との明確な区切りも判りません。
更にこの銀四面系は市場で明確なラベル記載があるものでも
滅多に本当にそうであるものが無いとかいう噂も…。
大概は含銀亜種か、全く別種だったりするそうです。
ただ、この部分もソース的に不完全で何ともはや。
うう、本当にややこしいぞ四面銅鉱一族。(´・ω・`)


従って、基本種は「安四面銅鉱」と「砒四面銅鉱」の2種。
ここへAの微量置換元素が増えたりすると「含銀安四面銅鉱」や
「含亜鉛砒四面銅鉱」等の亜種として扱われるみたいです。
ものによっては独立種もあるみたいですが、区切りがちょっと
私の方ではっきりしないので、その辺はMindatでもご参照を。

ややこしいでしょう?
ややこしいんですよ。(汗
だから現物が欲しかったんです。

しかし更に、最大の問題としてこれらは基本的に肉眼判別が出来ません。
そして、この子のラベルは「四面銅鉱」。
…つまり、詳細種が判っていないので、分析しないとその辺不明。 orz
幸い結晶はこれでもかと見えておりますし、基本正4面体という
鉱物としてはかなり特徴的な結晶形なので、四面銅鉱である事自体は
まず問題無く大丈夫でしょうから、いいっちゃいいんですが。
ただ、一応産地で調べてみると、砒が一番多く、次辺りに安と
含銀砒を良く見掛けるように思いますので、多分この辺でしょうね。

…とまぁ、色々書きました。
正直、自分の脳内整理な部分が殆どです。(苦笑
だって、私基本文系人間ですもの…。(´・ω・`)

しかしそれら全て放り出したとしても。
この異様なまでに押し出しの強烈な三角結晶は本当に独特。
正にこの子でしか出せない風景オーラがムンムンと充満してますネ。
鮮度もいい感じに落ちていて、非常に渋い質感。
金属鉱天国ペルーの面目躍如とも言うべき、理想的なメタル盆栽です。

このストイックさ、中々出せるものではございません。
今年新宿の渋味金属鉱版として、代表に相応しき子なのです。


BGM:Mötley Crüe「Dragstrip Superstar」

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TONGARI Take

Author:TONGARI Take
多趣味過ぎて常にテンパってる人。実はクラフト歴まだ浅いので、発想勝負。石は鉱物・岩石何でもありの鉱物-造形美好き中間派。パワーストーンは「何やら不可思議神秘系」ではなく、「天然造形芸術力」という意味で信じているタイプ。言うなれば「鉱物無頼・盆栽派」。

石に付いては色々書いていますが、全て「補足」です。本質の一端を知る為に調べた事を書き連ねている事が多いです。皆様はそれに囚われることなく感じたそのままにご覧いただけると嬉しいです。
なお、石暦は3年半を過ぎました、まだまだ精進の身です。 orz

尚、石画像は標本写真と言う意識は殆ど無く、「現物に出来るだけ忠実なグラビア」的指向で撮影しています。
完全再現を求める標本写真がお好みの方には合わないかもしれませんが、その点はどうぞご了承の程お願いします。

使用カメラ:Canon IXY Digital 20IS
コレしか持ってないしー。

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