「TWWS」~TONGARI Wood&Leather Workshop …の、一応オフィシャルサイト
2017/09«│ 2017/10| 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 »2017/11
文字サイズ文字サイズ:大文字サイズ:中文字サイズ:小
--:--:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Category:スポンサー広告│ コメント:--│ トラックバック :--
13:18:26
(※本記事はシリーズものです。出来ればその123より順にお読みください。)

さて…ここから「推論」のお話になります。
まずその1として、お題は「なぜブラジル産のレモン水晶には状態の良い物が
異様に少ないのか?」です。

私が石屋さんから聞いた話では、「採掘しているところが発破(ダイナマイト)採掘
している上に石の扱いがかなり荒いらしいよー」というものでした。
モノの扱いに関しては日本は異様に神経質(本業でも何度か痛感…)な部分が
ありますので、何となく「へー」と頷いてしまいそうになります。

が、ちょっと待ってください…それだけでは理由として不足していると思いませんか?
だって、ダイナマイト採掘なんてブラジルに限らず、はっきり言って世界中かなりの
採掘現場で普通に行われている手法ですよね?
現にダイナマイト使いまくりな上に、正直モノの扱いが荒っぽいアメリカ産の水晶で
そんな「状態悪いのばかりが普通」なんて所、ありましたっけ?
まして水晶・貴石中心ならまだしも、金属鉱山だったらもっと激しいはずですよ?
表面は熱水エッチングの影響が多い感じがしますから何となく判りますが、そんなんで
あんなばっきばきに割れたりヒビ入ったりするのが「普通」になります?
実際、「その1」の水晶はクラックこそ多いですが、同じ硫黄がインクルージョンして
いても別にそこまで酷くないですよ?

…という疑問を感じたので、「その2」で掲載した手持ちのレモン水晶
徹底的に調べました。で、まずはこれをご覧下さい。

レモンクオーツ中身
ブラジル産レモン水晶の中ほど部分のルーペアップです。
ブラジルレモン水晶は「硫黄が水晶結晶間に入り込んで」発色していますので、
実質実体化してインクルージョンしているのと同義となります。ただ、それが余りに
微細過ぎるために人間の目には「発色」として映っているだけです。

で、上の画像をよーっくご覧ください。
レモン水晶は一般に「黄色い水晶」として認知されていますが、イオン発色の
シトリン等とは決定的なまでに違う点として、相当の色ムラがあるのが
お判り頂けると思います。
また、更に良く見てみると、そのムラがクラックや気泡状のインクルージョン部分を
中心に濃く、離れるほど薄くなっている
のがお判りいただけるかと思います。
発色要因の硫黄が上記の通り実質実体化しているのであれば、何かの要因で
「空間」が出来たり、熱水の影響等で「膨張・液化・気化」したりすれば、容易に
内部での移動が可能だと思いませんか?
まして硫黄はタイプによるとはいえ平均してかなり融・沸点が低い
(融点約106~112℃、沸点約444℃)ですから、水晶が生成されるような環境下では
相当に状態が不安定になる物質です。
(黄鉄鉱等の硫酸塩鉱物との共産が多いのもそのためでしょう
ですから、ちょっとした空間でも相当に「暴れる」物質のはずです。
で、より判りやすいよう硫黄の蛍光性を利用した紫外線照射による分布濃度
写真を…と思ったのですが、いかんせんこれがまた撮り辛い&撮れても良く判らない。
どうしたものかーと思っていると、ふとそこで私の癖「逆読み発想」が発動。

実は、以前からWebの標本屋の写真等を見る度に思っていた事があります。
紫外線はその名の通り、人間の目には「紫色の光」として認識されます。
なので、鉱物世界入りたての頃から今もずっと見辛くてしょうがなかったのです。
一体これは「蛍光」なのか「紫外線色」なのか「蛍光と紫外線色が混ざった色」なのか
それとも「蛍光していないが紫外線と混ざった色」なのか。
はっきり言ってきちんと何処が何色に光ってますと明記されていないと、
未だに自信を持って「ここが何色蛍光」とは言えません。
…そもそもが、「色の付いた光」の下で蛍光「色」を見る事自体が難しいんですよ。
英国蛍石みたいな「日光でも色変わっちゃいます」レベルならともかく、
弱蛍光とかよく皆さんお判りになりますね?
まして写真なんて、蛍光灯の緑にすら過敏に反応するので余計に怪しくなります。
私は少なくともその状態で「本来の蛍光色」を自信を持って断言するのは無理です。

では、一番の問題点である「紫外線の色」を消すにはどうすべきか。
無論人間の目はそんな事不可能ですし、サングラスで遮断するにも限界があります。
というか、サングラスだと今度は「サングラス色」が混じっちゃいますし。
しかし…デジカメだとそれが可能なのです。

やり方は思い付きさえすれば実に単純な話で、「紫外線照射状態で
白いものを使ってホワイトバランスを取って」やれば良いのです。
こうすれば、「紫外線照射下での白」をデジカメが白色と認識し、
実質紫外線の紫色をキャンセルする事が可能になります。
そうして撮影した、本レモン水晶の「硫黄分布濃度画像」がこちら。

ブラジルレモン水晶紫外線
これなら判りやすい!(・∀・)
いかがでしょう、全体に根元の濃度が最大で先端に行くほど濃度が落ち、
クラック・気泡インクルージョン周りには特に集中しているのがお判り頂けますか?

こうなれば話はかなり単純になります。
つまり、ブラジルレモン水晶の状態が一般に悪いのは単純に採掘・取り扱い
法だけが原因なのではなく、水晶側にも「高濃度で硫黄がインクルージョンしている根元やクラック、気泡インクルージョン周囲といった『割れるきっかけ』
ポイントが余りにも多過ぎる」という要因があるから
ではないのでしょうか。
もしそうだとすれば、「ツイン等複数結晶状態が少ない」のも接合面で
同様の事が言えるようになりますので、こちらにも説明が付きます。

皆様のお持ちのブラジルレモンはいかがでしょう、同じような状態でしょうか?
もし「こんな感じです」とか「こっちは何か違う」等の情報がありましたら
お手数ですが是非コメント等頂けると幸いです。
そういった情報を累積していく「統計の力」こそ、アマチュアがWebを使って出来る
最大の検証方法だと思いますので…。

そして、この検証中に思わぬものが発覚したのです。
やっぱり長くなりましたので、ここは「推論1」のみにして「推論2」へ続きます。
…その前にご飯と一息だけ入れさせてくださいね。( ̄ω ̄*

BGM:Mike Oldfield「Magellan」
スポンサーサイト


コメント
コメントの投稿









トラックバック
トラックバックURL
→http://twws.blog38.fc2.com/tb.php/49-8c4a7163
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
プロフィール

TONGARI Take

Author:TONGARI Take
多趣味過ぎて常にテンパってる人。実はクラフト歴まだ浅いので、発想勝負。石は鉱物・岩石何でもありの鉱物-造形美好き中間派。パワーストーンは「何やら不可思議神秘系」ではなく、「天然造形芸術力」という意味で信じているタイプ。言うなれば「鉱物無頼・盆栽派」。

石に付いては色々書いていますが、全て「補足」です。本質の一端を知る為に調べた事を書き連ねている事が多いです。皆様はそれに囚われることなく感じたそのままにご覧いただけると嬉しいです。
なお、石暦は3年半を過ぎました、まだまだ精進の身です。 orz

尚、石画像は標本写真と言う意識は殆ど無く、「現物に出来るだけ忠実なグラビア」的指向で撮影しています。
完全再現を求める標本写真がお好みの方には合わないかもしれませんが、その点はどうぞご了承の程お願いします。

使用カメラ:Canon IXY Digital 20IS
コレしか持ってないしー。

これまでの来訪者数
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新コメント
最新トラックバック
リンク
このブログをリンクに追加する
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。