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22:04:53
さて。
昨日までちょっとした長モノ中心な流れがありまして、
本日はどーしよーかと思っていたのですが。

昨夜、たまたま初対面の方なんですが、ペルー出身の方と
呑みつつお話しする機会がございましてね。
ちょいとカラミ系な酔い方なのは少々アレでしたが、
中々楽しめました。
ので、本日はペルー産で参りましょう。

本ブログでは主役鉱物として初対面…というか初登場となるこの子。

菱鉄鉱_ペルー1
昨日までとは違った意味で鮮やか。

ペルーはJulcani鉱山産の菱鉄鉱&石膏です。
実サイズは35x20x20mmほど、方解石で云う所の釘頭状になった菱鉄鉱が
何枚も連なり、花弁状になってこれまた連なってこのような姿に。
石膏は所謂透石膏(Selenite)で、菱形の細かい結晶が大量に集まり、
クラスターの部分部分を皮膜状に覆っています。

菱鉄鉱_ペルー1石膏部
こんな感じ。

さて。
菱鉄鉱といえば、以前モロッコ産"異極"水晶とタッグの品が登場済。
鉱物グループとしては「菱」の字が示す通り方解石グループの一員で、
その基本結晶形はやはりモロッコ産付随のような菱形方形です。
が、実は菱鉄鉱の場合はむしろスタンダードな産出形状は今回の方。
明確な菱形方形を示す方が稀でして、サイズ的にもこのペルー産は
かなり立派、普通は登場済のルーマニア水晶付随のような細かい
花弁状集合体になっている事の方が多いです。

この傾向は、他の方解石一族でも見られます。
ちょっと細かく書きますと、方解石の炭酸カルシウム(CaCO3)を基本に
Caが他の元素に置換される事で以下のように

→マグネシウム置換=菱苦土石(Magnesite):MgCO3
→鉄置換=菱鉄鉱(Siderite):FeCO3
→マンガン置換=菱マンガン鉱(Rhodochrosite):MnCO3
→亜鉛置換=菱亜鉛鉱(Smithsonite):ZnCO3
→コバルト置換=菱コバルト鉱(Sphaerocobaltite):CoCO3
 (注:所謂「含コバルト方解石」とは別種です
→ニッケル置換=菱ニッケル鉱(Gaspeite):NiCO3
→カドミウム置換=菱カドミウム鉱(Otavite):CdCO3

※注:同系構造の白鉛鉱(PbCO3)等、化学式上同一系統に見えても
結晶構造の差で違うグループに属している子もいます。
ちなみに白鉛鉱は方解石の同質異像である「あられ石グループ」所属。

…と変化し、更にその直下に各種の固溶体中間種・亜種もある訳ですが。
例:含鉄菱マンガン鉱、含鉄菱苦土石(ブロイネル石:Breunnerite)等
実際には全て方解石と同じ三方晶系で菱形方形の結晶形を持っています。
しかし、その産状はそれぞれでかなり異なり、やたら色んな形になる
ものから殆ど塊でしか出ないものまで種々様々。
この辺は置換元素の比重が上がるほど明確な結晶になり辛く、同時に
結晶の纏まり方のバリエーションも減っていく傾向にあるみたいです。
まぁCa(比重1.55)とCo(比重8.9)を同じ結晶構造に組み込もうとする
時点で無理がありますから、致し方無い事でしょう。
ある程度安定なだけでもびっくりです。(苦笑

その点から見た場合、菱鉄鉱は「やや決まりがち」な晶癖を持つタイプ。
一応それなりにバリエーションはありますが、本家方解石のように
100面相で足りるか…?というところまでは行きません。
大概はこのような円盤を刺したよーな花弁状集合か、菱形方形結晶が
わちゃっと群れた状態になっています。
後はより細かいものが土っぽく固まった場合と、堆積系くらい?
この子も一見円盤状の部分を透かして見ると、クラックが劈開に
きちんと沿っていって、菱形方形の集合でこうなっているのが雰囲気でも
ちゃーんと察せるんですよ。

菱鉄鉱は地味に好きな鉱物の1つです。
普段余り主役になりませんし、主役になってもそこまで目立つほど
美麗になる訳でもないのですが、その何となく抑えた存在感が好き。
金属鉱っぽさは薄いんですけど、妙にカワイイ奴なのです。

こういう脇役主体の石が好きなのは、私の「晶癖」かもしれませんね。


BGM:Ten「The Phantom」
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TONGARI Take

Author:TONGARI Take
多趣味過ぎて常にテンパってる人。実はクラフト歴まだ浅いので、発想勝負。石は鉱物・岩石何でもありの鉱物-造形美好き中間派。パワーストーンは「何やら不可思議神秘系」ではなく、「天然造形芸術力」という意味で信じているタイプ。言うなれば「鉱物無頼・盆栽派」。

石に付いては色々書いていますが、全て「補足」です。本質の一端を知る為に調べた事を書き連ねている事が多いです。皆様はそれに囚われることなく感じたそのままにご覧いただけると嬉しいです。
なお、石暦は3年半を過ぎました、まだまだ精進の身です。 orz

尚、石画像は標本写真と言う意識は殆ど無く、「現物に出来るだけ忠実なグラビア」的指向で撮影しています。
完全再現を求める標本写真がお好みの方には合わないかもしれませんが、その点はどうぞご了承の程お願いします。

使用カメラ:Canon IXY Digital 20IS
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