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19:40:13
ペ○ング派からU○O派になる事ですね、判ります。

…じゃなくて。
皆さんこんばんわ、本日の石日記です。
世は金曜日ですから、週末鮮やか石タイムですネ。

しかし、今週はちょっとセレクトが難しい。
何せ地味渋の流れですから、ある意味鮮やかと言う単語とは対極の
子達が続々と登場している上に、昨日はその極みとも言うべき
母岩埋没式の小型硫化金属鉱であるジンケン鉱。
さてここからどうすっぺか…となるのですが。

そこは懐に町田市数万個分(当社比)の広さを持つ鉱物界。
例え色は余り変わらずとも、造形面でそれを補って余りある
素晴らしく「鮮やか」な形状の子もいる訳でして。
そんなこんなで、本日は前回から同産地繋がりでこの子が出撃。

円筒鉱_ボリビア1
こう見るとまだ普通?

前回と同産地ボリビア・OruroはPoopoより、円筒鉱です。
別名でシリンダー鉱とも言うそうなので一応。
実サイズは30x20x5mm程のおちびかつ薄い板状で、所々に別鉱物の残滓が
残るいかにも「母岩からひっぺがして来ました」的な一品。
Webでのお迎えだったので結晶状態がちょっと不安でしたが、まぁまぁ
問題無い程度できちんと残っていてほっとしました。

さて。
和名も英名(Cylindrite→Cylinder→筒)も実に即物的と言うか一目で
由来の判る、鉱物命名の見本のようなこの子。
元は結構マイナーだったそうですが、この子も堀博士の「楽しい鉱物図鑑」で
一躍存在を知られた一群の内の1つに入るのでしょう。
本ブログでは初登場で、先述の通り硫化鉱物、組成はPb3Sn4FeSb2S14。
昨日ほど1元素当たりの量は多くありませんが、鉛とアンチモニーに加え
更に錫と鉄もお迎えした、4金属連合の複雑な組成の子です。
で、名前の由来は勿論、この基本直線のはずの鉱物結晶としては
異端も異端な結晶状況から。

円筒鉱_ボリビア1断面
本当に中空の円筒形をしています。

「結晶は空虚を嫌う」とは同博士の言ですが、確かに鉱物の結晶というものは
必ずと言っていいほど芯から周囲へ空間を埋めるように育っています。
中空になる事もあるといえばありますが、それは通常他の結晶を取り込んで
溶解・消失してしまった「負晶」であったり、他鉱物の干渉を受けた後に
原因鉱物が消失した事によるヌケガラあるいはグロースインターフェレスなのが
あくまでも基本で、晶癖的に空間を作るとしたらせいぜい骸晶くらいでしょう。
また、結晶「群」の晶癖としてミメット鉱緑鉛鉱の中間種であるカンピ石等
曲面が出易い鉱物は確かにありますが、単体での基本結晶形が円筒形というのは
異端も異端、物凄く特殊な部類になります。

しかもこの子の結晶は単に円筒な訳ではなく、実際には薄い板状の
結晶がくるくると、紙を丸めたようになっているのです。
画像中の破断面を良くご覧戴くと、積層構造になっているのが見えますね。
つまり詳細に言えば円筒は見かけの結晶形で、本来の形は薄板状結晶が
巻かれるような状態で育ってこうなっていると言う事。
しかし、という事は薄板そのものに1方向の曲線的な晶癖がある訳で、
やっぱり直線基本の鉱物結晶としてはかなり珍妙。
しかも何故かそれで芯が埋まる訳でもないのです。

この辺はミクロ世界で結晶構造に歪があるため…だそうです。
勿論、ルーペで見た程度じゃ判りゃしませんが。(苦笑

見た目完全に硫化金属鉱然とした鋼灰色の柱状結晶集合でありながら、
角度を変えると何とも摩訶不思議かつ愛嬌のある表情のこの子。
自然が恐らくはルールの範囲ギリギリの反則を犯して造り上げ、
しかもきちんと独立種として存在している文字通りの力作。
これを鮮やかと言わずして何と言うのか。

皆様も本週末、色々角が立ったり錐面が出来たりするよーな出来事も
あったかもしれませんが、スパッと忘れて丸ーくお過ごしになれますように。

…それにしても、自然も狙い処が良いといいますか。
非金属鉱でなくばりばりの金属鉱でコレをやる辺り、ひょっとしたら
わざとじゃないか…と思ってしまうのは私だけでしょうか。( ̄▽ ̄;


BGM:筋肉少女帯「サンフランシスコ」
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TONGARI Take

Author:TONGARI Take
多趣味過ぎて常にテンパってる人。実はクラフト歴まだ浅いので、発想勝負。石は鉱物・岩石何でもありの鉱物-造形美好き中間派。パワーストーンは「何やら不可思議神秘系」ではなく、「天然造形芸術力」という意味で信じているタイプ。言うなれば「鉱物無頼・盆栽派」。

石に付いては色々書いていますが、全て「補足」です。本質の一端を知る為に調べた事を書き連ねている事が多いです。皆様はそれに囚われることなく感じたそのままにご覧いただけると嬉しいです。
なお、石暦は3年半を過ぎました、まだまだ精進の身です。 orz

尚、石画像は標本写真と言う意識は殆ど無く、「現物に出来るだけ忠実なグラビア」的指向で撮影しています。
完全再現を求める標本写真がお好みの方には合わないかもしれませんが、その点はどうぞご了承の程お願いします。

使用カメラ:Canon IXY Digital 20IS
コレしか持ってないしー。

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