「TWWS」~TONGARI Wood&Leather Workshop …の、一応オフィシャルサイト
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20:01:09
さて、本日の石日記・そして週末鮮やか石タイム。

何となく徐々に色味も明るくなって来ている記事が続いて
いますが、今日はもう1歩明るさを出していきましょう。
また緑水晶なんですけど、珍妙といったら忘れてはいけない
産地がもう1つ。
まだ本ブログでは然程数は登場しておりませんが、いざ出そうと
思えばバリエーションもその姿も実に豊富なあの産地の子です。

緑水晶_マダガスカル1
何か山葵みたい。( ̄▽ ̄

という訳で、珍妙水晶産地の雄の1つマダガスカルより緑水晶です。
これまた一見して余り水晶っぽくないですが、

緑水晶_マダガスカル1裏
ひょいっとひっくり返せば実際判り易く水晶な訳で。

実サイズは50x35x15mm程のぺらぺらな板状、全面が結晶面で
接地場所が見られない、所謂「クローズド」結晶になっています。
また緑の成分は緑泥石…とされていましたが、私感ではそこへ
風化して粉末状になった長石が混ざっているように見えます。
粘土鉱物カオリン系の混在をほのめかすデータもありますから、
多分その辺で数種類あるのでしょう。
ちなみにこの子からは、カオリン独特のあの匂いが致しません。

また、昨日までは豪快なインクルージョン発色でしたが、こちらは
全て表面付着。強いて言えば結晶間に閉じ込められてしまった分だけは
インクルージョンとして扱えるかも?
しかしやはり基本は付着、脆く見えますが意外にしっかり付いてます。

何気にこの手のスタイル、マダガスカルではちょこちょこ見られます。
接地跡も無しにどうやって育ったのか…という事をよく「フローター」
として解釈している場合が見られますが、果たしてそうなんでしょうか?
というのも、もしフローターだった場合1面だけに、しかも合間に
入り込むように緑が被るのはすこしおかしいと思うのです。
その場合、沈殿付着する緑に対して常に上面を向けている必要が出て
来ますから、そこまで都合良く行くのだろうか…と。

コレに関してはやはり推論がございまして。
ちょっと別の鉱物の発想を流用(未発表)しているのですけど、フローターで
ある事自体は構わないと思います。
ただし、本来「上面だった」のは、私は下画像の方ではないか…と。
カオリンを始めとする粘土鉱物は、長石等の風化で二次的に生成される
事も多い一族です。
その為、出来る時は大量に出来たりしますし、しっかりとした塊に
なっていない粉末状あるいはその粗粒な塊の事も多く見られます。
となれば「完成後の水晶に降りかかった」と考えてしまいますが、
この子についてはそれは絶対にありません。
何故なら先に述べたように、結晶の合間…かなり深い所も含み入り込んでいる
緑が見えますから、水晶の生成中にこの緑が付着しないといけませんので。

ではどうやって出来たのか。
皆さん、粘土…油粘土じゃなければ何でもいいですけど…を、水に
溶いた事は多分1度はあるかと思うのですが。
その際、水分量が多いと水溶き粘土の状態が泥みたいになりますよね?
でも、普通の水よりは遥かに重く、指で触れば粘土が付いて来ます。
もしそんな状態の「水溶き粘土状」の緑の上で育ったとしたら?
珪酸溶液も確かに通常の水よりは遥かに重いですが、固形分を含む
「粘土水」状態になった緑よりは軽いはず。
その状態での水晶の成長点は、その中間である境目になると思われます。
そこでまず数個の小結晶が粘土水上に着底、そこを基点に育っていくと、
ある一定の重量を超えるまでは粘土水上に浮いた上体で、そして
大きくなるに連れ、僅かに沈んでいくはずです。
そうすると、この形も自然に出来るのではと。
同じようにこれだけ緑が付着しながら明確なインクルージョンが
ほぼ皆無である点も同様に。
下画像が本来上面だった点に付いても、上画像が多少の凹凸こそあれ
ほぼ平面状なのに対し、珪酸量が減っていく事で徐々に結晶の1段が
減っていって膨らみが出た…と推測出来ます。
上画像は粘土水層に阻まれて、殆ど新しい結晶が出来なかったのでしょう。
この広さを上記の理論そのままであてはめるとやや無理も感じますが、
そこはきっかけの水晶が1つである必要が無く近くにあった複数の
「最初の水晶」が結果的に連結された事でこうなったと思えば納得出来ます。

…とまぁ、そんな感じで考えている訳ですが。
勿論正解は、多分誰にもわかりません。(苦笑

景色を見れば、優しい抹茶グリーンの豊かな風景が、そして裏を返せば
水晶らしい多数切り立った凛々しい結晶形が、それぞれ楽しめる子。
異形と言えば酷く異形な子ですけど、その佇まいは優しく柔らか。
折りしも先日九州では春一番が観測されたそうですね。
この子もそんな、冬と春の境目・緑の萌え始める季節に
相応しい一品なのかもしれません。

皆様も、僅かに生える物事の「芽」をしっかとモノに出来る、
そんな良い週末をお迎えください。


BGM:Kate Bush「Heads We're Dancing」
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コメント
( ̄¬ ̄) うまそう・・・
こんばんは。
思わず・・・ずんだ餅・・・とか、抹茶わらび餅とか思った私は、重傷です。
orz
最近こういう感じのおはぎを食べました。丸かったですけど。

緑色なマダガスカルの水晶はタイプは違いますがうちにもいます。なごみ系の色だと思います。

いくみん。│URL│2010/02/14(Sun)18:46:02│ 編集
Re: ( ̄¬ ̄) うまそう・・・
うはは、実際にはもうちょっと粉っぽさが勝った質感なので、
食べると「もしゃりっ」と乾燥しているかもしれません。(笑
私もよく石が食べ物に見える事がございますから、やはり
私もその辺は重症だったりしますれば。 orz

マダガスカルの緑、数パターンございますが、余りキツく…
というかくどくなっているものは少ないですよね。
ちなみに我が家にも現在後2つばかり。
他の色がかなりごてごてなので、ちょっと不思議ではあります。

TONGARI Take│URL│2010/02/14(Sun)21:32:32│ 編集
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プロフィール

TONGARI Take

Author:TONGARI Take
多趣味過ぎて常にテンパってる人。実はクラフト歴まだ浅いので、発想勝負。石は鉱物・岩石何でもありの鉱物-造形美好き中間派。パワーストーンは「何やら不可思議神秘系」ではなく、「天然造形芸術力」という意味で信じているタイプ。言うなれば「鉱物無頼・盆栽派」。

石に付いては色々書いていますが、全て「補足」です。本質の一端を知る為に調べた事を書き連ねている事が多いです。皆様はそれに囚われることなく感じたそのままにご覧いただけると嬉しいです。
なお、石暦は3年半を過ぎました、まだまだ精進の身です。 orz

尚、石画像は標本写真と言う意識は殆ど無く、「現物に出来るだけ忠実なグラビア」的指向で撮影しています。
完全再現を求める標本写真がお好みの方には合わないかもしれませんが、その点はどうぞご了承の程お願いします。

使用カメラ:Canon IXY Digital 20IS
コレしか持ってないしー。

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