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2010/02/01
00:23:27
さあ、モロッコ石特集もひとまずのトリです。

特に狙っていた訳ではないのですが、今回「特産品」という
キーワードで繋がるものが多く登場致しました。
それだけモロッコという国が豊かな鉱物産出を誇っていると
いう事でもありますが、どうせここまで来たのですから
最後まで特産品で突っ走ってみましょう。

その最後の特産品は、水晶と並ぶ私の個別蒐集対象の1つと
本ブログ初登場鉱物のタッグとなるこちらです。

メラナイト&かすみ石_モロッコ1
何処と無く雰囲気が冬っぽい?

続けてImilchil地区より、灰鉄柘榴石中含チタンで漆黒の亜種
「メラナイト」と、準長石グループ代表格にして初登場の
かすみ石タッグでございます。
実サイズは50x45x25mm程で、全体がノジュールの様になってます。
完全に真っ黒不透明で文句の付けようも無い、艶々のメラナイトと
真逆に真っ白で粉っぽいようなかすみ石が好対比。
また、記載してませんが中央の凹み奥に方解石が隠れていたりして。
これまた何時ものお店1の出身です。

まずメラナイト。
現在メラナイトといえば一般にカザフスタン産が有名で流通量も
多いですが、ここモロッコも何気なく一大産地。
カザフ産に比べると地質的にチタン系鉱物豊富な事もあってか
不透明度が高く、きっちりメラナイトしている事が多いです。
というか、チタンが多くなり過ぎて更に別の亜種であるチタン柘榴石
(Schorlomite)になってしまっている場合もありますが、この場合は
肉眼判別不可なのでラベルに従うしかありません。
また、どうも見ていると2パターンあるようで、この子のタイプの
「表面艶有り・かすみ石や角閃石がお供」な場合と、「表面艶無し・
褐鉄鉱や赤鉄鉱がお供」のものを見掛けます。
産地で別れている…という風でもないので、恐らく初生鉱床中に
出来るか二次風化滞に出来るかの差ではないか、と思っています。

そこで初登場のかすみ石、画像の白い部分です。
この子は方ソーダ石青金石と同じ、準長石グループの代表格で
組成は(Na,K)AlSiO4、珪酸塩鉱物ですが石英とは共産しません。
(ちなみにアフガナイトをグループに含む灰かすみ石は
(同じ準長石系ですが、化学組成が全く異なる別物です
なので珪酸まみれの日本では島根でしか出ていないそうで。
通常は塊状で低珪酸系ペグマタイトの構成鉱物になっている事が多い
のですが、名前の通り分布量最大鉱物である長石に近い仲間故か出て来る
時は結構色んなシチュエーションで出て来まして、この子も灰鉄石榴石
共産という事で、スカルン系の出身になっていると思われます。
風化に弱く、表面が白濁し易いのが特徴です。
一応無色透明のものもありますが、見掛ける量は多くありません。
で、これがほぼ初生で存在する場合が多い鉱物なので、上記柘榴石の
産出状況にそういう差があるのではないか、と。
風化帯で出来たと考えれば、表面の荒れも自然ですしね。

ちなみに私が今まで「あられ石」に漢字不使用だったのはこの子がいたから。
確かに全く違う字ですけど、PC画面だとこれが案外見難くて困るので。
「霰石」と「霞石」、めんどいですよね。

で、この2種鉱物はどうやら同時に出来たようで。
珪酸塩2種が同時生成した事も、長石化には珪酸不足だった一面かもですね。
証拠は実に単純な処にあって、この2種はお互いに思い切り干渉しており、
ものによっては柘榴石をかすみ石が貫通していたりするんです。
逆にかすみ石に食い付くようになっている部分もありますので、
ほぼ同時生成と見て間違い無いでしょう。
また、周囲の破断面をよく見ると輝石のような針状暗緑色の微細結晶が
見て取れますが、これは母岩になった灰鉄輝石でしょうか?
そういえば、余りモロッコで灰鉄輝石は見ないよーな。

色で白と黒、形で多角方形と六角柱、質感で艶々と粉塵状という、
あらゆる点で強烈なコントラストを誇るこの子は、柘榴石好きな
私にとっても、風景好きな私にとってもナイスな一品。
また、かすみ石の大きめ(最長30mm程)な自形結晶は鉱物好きと
しても魅力的、つまり捨てる場所の無い鮭みたいな楽しみ方が出来る子。
そんな愛すべき一品で、今回の特集を締めてみたいと思います。

全11回のご静聴、ありがとうございました。(*´▽`)ノ
明日からは暫く通常更新に戻ります。


BGM:まーだーだよー。
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TONGARI Take

Author:TONGARI Take
多趣味過ぎて常にテンパってる人。実はクラフト歴まだ浅いので、発想勝負。石は鉱物・岩石何でもありの鉱物-造形美好き中間派。パワーストーンは「何やら不可思議神秘系」ではなく、「天然造形芸術力」という意味で信じているタイプ。言うなれば「鉱物無頼・盆栽派」。

石に付いては色々書いていますが、全て「補足」です。本質の一端を知る為に調べた事を書き連ねている事が多いです。皆様はそれに囚われることなく感じたそのままにご覧いただけると嬉しいです。
なお、石暦は3年半を過ぎました、まだまだ精進の身です。 orz

尚、石画像は標本写真と言う意識は殆ど無く、「現物に出来るだけ忠実なグラビア」的指向で撮影しています。
完全再現を求める標本写真がお好みの方には合わないかもしれませんが、その点はどうぞご了承の程お願いします。

使用カメラ:Canon IXY Digital 20IS
コレしか持ってないしー。

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