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2009/12/27
14:10:38
本日2発目~♪
活発な更新のせいか、HIT増えてます。
ありがたいことです、皆様に感謝。(*´▽`*)

池袋といえばですね。
今回、国産良かったらしいですね。
私は初参戦なので比較は出来ませんが、確かに充実して
おりましたし、私自身も幾つかお迎え致しましたので、
きっとそうだったのでしょう。
今や商業ベースの採掘が殆ど不可能な国内鉱山の良い石が
実物を選んで買えるというのは貴重な事なので、
実にありがたい事だ…と思えます。

で。
そんな中、皆様にも評判の良かった子がおりましたね。
某店で均一その他で扱われていた、あの味のある水晶。
うちにも1つお迎え致しましたので、ご紹介致します。

水晶_宮崎2
何処となく山水画の気配。

宮崎県は乙ヶ淵鉱山産の水晶です。
実サイズ40x40x30mm程で、数本の主結晶間を小結晶、
石綿状鉱物等が繋ぎ合わせたようなクラスター。
「スプレークォーツ」等と言われる、根元に多数の
小結晶を従えた水晶の形が独特ですね。
見た瞬間から「あ、スカルンの気配がする」と思って
おりましたら、案の定乙ヶ淵はスカルン鉱床でした。

乙ヶ淵は宮崎県の北部に位置し、斧石等で高名な
土呂久鉱山とは山を挟んで反対側。
近隣にはやはりスカルン鉱床の多い地域で、前掲載の
マリモ水晶で有名な尾平とも左程離れていません。
実際この子にも、少量のまりもインクが認められます。

とはいっても、この形状の水晶は非常に独特。
母岩もしっかりしたものではなく、繊維状鉱物が
絡み付くように散見されるのみです。

水晶_宮崎2母岩
綿毛っぽいの、ご覧になれます?

やや褐色の部分もございますが、どうもこれも繊維状鉱物で
絡み取られた褐鉄鉱っぽいです。
スカルンという事はまず確実に磁鉄鉱がいるはずですから、
恐らくその風化物なのでしょう。もしくは灰鉄輝石風化?
そのせいか、水晶もやんわりと褐色を帯びております。

さて、この繊維状鉱物。
やや緑色がかったガラス光沢のものと、ほぼ白色のシルク光沢の
ものと2種ございます。それに先述のまりも(恐らく緑泥石)が
合わさり、ぼーっとぼやけたようなファントムを形成しております。
この内、緑色に関しては一部に銀星石めいた放射型球状の部分が
見受けられますので、名産のフォイト電気石の可能性があります。
まぁ単に小さな灰鉄輝石の集合体な可能性もございますが、
そこら辺は願望込みという事で。

問題は白色。
スカルン系石綿一族…となると、結構な候補がおります。
左程希産で無いものに絞ったとしても、該当は大体
クリソタイル・緑閃石・透閃石など。
どれも肉眼判別は非常にめんどくさい…というか、
ほぼ不可能な部類の一群です。

しかし幾つかの方法で削除して行きました。
要は「この内1つの鉱物にしかない」特徴を拾えれば、
可能性はどんどん狭まっていきますから、そこから進攻。
まず、触感でテスト。
どれも基本は繊維状の手触りですが、昔の校舎等に使われていた
石綿のような独特の「皮膚に刺さる感じ」がするのは
唯一透閃石のみ、そしてこの子のものはそれが無い。
ということは、まず透閃石が脱落します。
次に内包物情報を調べてみますと、圧倒的に多いのは
緑閃石(または透緑閃石)。
…そういえば、蛇紋岩中に水晶って普通に産出しますが、
蛇紋岩入り水晶って無いですね。
あっても良さそうなもんですが、ちょっと不思議。
ともあれ、これで緑閃石の可能性が最高となりました。
ちゃんちゃん。

本産地では多種多様な水晶を産する…と複数箇所で
記述がございますが、やはりスカルンは何処であれ
水晶の産出バリエが非常に多い様子。
ペグマタイトや熱水・気成ですとある程度産地ごとに
決まった基本型があるように思いますが、スカルンは余り
そのイメージも大きくありません。
セリフォスはよ?」と思われるかもしれませんが、
実はセリフォスも良く見ると違うタイプがいるのですよ。

ただ、それにしても…。

水晶_宮崎2アップ
ちょっとはっちゃけ過ぎ?(苦笑

本水晶がアゼルバイジャンのものに似ていると幾人もの
方が指摘しておりますが、私も賛成。
ただ、アゼルバイジャンと比べると全体的に華奢な感じですね。
…というか、主結晶。
DTになるのはまだいいとして、何故に横へぬるりと生えますか。
そりゃあ確かに晶癖的に直行はよくある事ですが、この形状を
そのままにやられてしまうと、何だか軟体動物めいてます。
実は夜になったら動くんじゃね?的な。( ̄▽ ̄

水晶を集めていると、海外石に驚かされる事はよくありますが、
実は日本の子達もかなり楽しい事になっております。
「異邦人同士で歴史を語るには、まず自国の歴史を知らねばならない」
というのは某名言ですが、石にも同じ事が言えそうです。
国産石は中々難しい部分もございますが、出来ればどんどんお迎えして
可愛がって、共にお勉強していきたいですね。

やっぱり、足元はしっかりしておきたいじゃないですか。


BGM:Stevie Ray Vaughan & Double Trouble「Say What」
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TONGARI Take

Author:TONGARI Take
多趣味過ぎて常にテンパってる人。実はクラフト歴まだ浅いので、発想勝負。石は鉱物・岩石何でもありの鉱物-造形美好き中間派。パワーストーンは「何やら不可思議神秘系」ではなく、「天然造形芸術力」という意味で信じているタイプ。言うなれば「鉱物無頼・盆栽派」。

石に付いては色々書いていますが、全て「補足」です。本質の一端を知る為に調べた事を書き連ねている事が多いです。皆様はそれに囚われることなく感じたそのままにご覧いただけると嬉しいです。
なお、石暦は3年半を過ぎました、まだまだ精進の身です。 orz

尚、石画像は標本写真と言う意識は殆ど無く、「現物に出来るだけ忠実なグラビア」的指向で撮影しています。
完全再現を求める標本写真がお好みの方には合わないかもしれませんが、その点はどうぞご了承の程お願いします。

使用カメラ:Canon IXY Digital 20IS
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