「TWWS」~TONGARI Wood&Leather Workshop …の、一応オフィシャルサイト
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20:14:05
「人は何かを蒐集している時、その『憧れの品』に対する感情は恋に似ている。
そのものが手に入らなければ、近しいものを求めずにはいられない。」
            トンガリノフ・ナットウスキー・ノミネンコ(1976~)

…いや、あながち外れてないと思いますよ?(´ω`)
本日の石日記はそんな経緯でお迎えした品ですからね。

今年石好きさん方の間で話題になった石は色々あるでしょうが、こと新宿ショーに
ご参加なさった方々には、アレに感動した方が数多くいらっしゃったかと思います。
その様は余りにも見事、しかしかなりの高額故に涙を飲んだ方も多いはず。
なぜなら、私もその見事な造型に感動しながら入手出来なかった一人だからです。

だもので、ショー終了後に諦められず探した訳ですヨ。
ただしもし「そのもの」は見付かってもまず同様に高額で買えないだろうと
思いましたので、ちょっと変化球で「持ってない石」との共産品で出来るだけ
近い感じのものを探しまして。
そうしてお迎えしたのが、昨日とは産出国繋がりなこちら。

閃亜鉛鉱&方鉛鉱_ブルガリア1
「ブルガリアの方鉛鉱」といえば、お判りの方も多いでしょう。

と言う訳でして、あの「立方体の稜線だけ残った方鉛鉱」の代わりの子。
しかしこれはこれでしっかりと盆栽っている「代わり」に留まらないナイスな子。
昨日と同郷、ブルガリアはマダン地区産の閃亜鉛鉱&方鉛鉱です。
あのステキなお姿が忘れられなかったんですもの。(*ノノ)
流石に新宿のアレには及びませんが、中々の「抜けっぷり」です。

実サイズは50x50x40mmほどのもそっとした金属塊的一品。
ブルガリア特有の「クライオフェン」という異名を持つ、鉄分が殆ど無い
黄~黄緑色に透けるタイプを中心とした閃亜鉛鉱が大量に集合し、合間に
メルトダウンしたよーなすっかすかの方鉛鉱が噛んだ、実にオシャレな一品。
完全に抜けてしまっている結晶はありませんが、中々キてる感じの
良いスキマっぷりかと思います。

ルーペで見ると、異星の建造物もかくやなこのスタイル。

閃亜鉛鉱&方鉛鉱_ブルガリア1裏
細かい抜けは画像以上にそこらじゅうにございます。

で、見てみた感じ確かに方鉛鉱は「溶けた」よーになっています。
似た感じになる風化による変質の場合は大概表面に白い硫黄の昇華物を生じ、
変質後の二次鉱物である白鉛鉱・硫酸鉛鉱等の微細な結晶が付着する事が
多いのですが、これは硫黄華こそ認められるものの二次鉱物が皆無。
その一方で稜線が丸まって凹みも一定の状態ではないので、何らかの
熱水系の変成を受けているのは確かなようです。
なので、恐らくは方鉛鉱に多い骸晶状態のものが熱水に洗われ、骸晶故に
比較的結晶接合力の弱い劈開面が強く後退、変成後の鉱物は最後まで不安定な
硫黄昇華物を除いて当の熱水に流されてしまいこーなったのでは、と。
流されなければ、ロジャリー蛍石付随のもののように何かが残るはずですからね。

あと、一瞬勘違いし易い部分を1つ。
閃「亜鉛」鉱なのに、何で鉄分が少ない純粋に近いものが亜種扱いなのか…
というトコロ、結構引っ掛かり易い処だと思います。
これは単純で、閃亜鉛鉱は確かに亜鉛の硫化鉱物なのですが、その化学式を
見てみると通常は「ZnS」と略式記載もされるものの、正確には「(Zn,Fe)S」。
つまり、最初からある程度の鉄による置換(最大26%)を前提とされた鉱物であり、
実際の産出も殆どが鉄分の多い半透明赤褐色~不透明黒のものなので、産出の
絶対量が少ない鉄分含有量の低比率なものが「亜種」となっている訳です。
もっと鉄分が減ると最終的には半透明白色になっちゃう(超希産)そうですから、
クライオフェンはそれでもまだ鉄分がある、という事になりますね。
この子も1方向光源で全てを透かす事は出来ないので画像では一部分しか
透けておりませんが、実際には殆どの結晶が透けるのですヨ。

シャープな正四面体を見せる閃亜鉛鉱と、基本直方体ながらルーズ極まりない
方鉛鉱が不思議な対比を見せる、造形的な魅力溢れる一品。
金属の硫化鉱物一辺倒でありながら、閃亜鉛鉱の透色で実に色彩も豊か。
昨日のようなモノトーン調ともまた違ったストイックな美に溢れる子です。
剛直でありながらオシャレも忘れない、そんな良く出来た道具の機能美にも
通じる美しさを持った、東欧の渋い性格俳優なのです。

…でもやっぱり、あの方鉛鉱はあれで諦められません。(苦笑
今回池袋にはブルガリア業者も来るみたいですが…やっぱ高いかナァ?(´・ω・`)
リーズナブルになってるといいナァ…。(儚い夢


BGM:Heart「Magic Man」

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コメント
(* ̄∇ ̄*)・・・・・v
ため息~vvvv
クライオフェンは「ふーん知らない持ってない」で購入した覚えが。いい加減な奴だな。じぶん。
この写真、いやもう頬ずりしたいですよ、ワタシ。

>トンガリノフ・ナットウスキー・ノミネンコ(1976~)

ほほう・・・なんという偉人が存在していたことか。
ところでこの最後の数字はなんですかな?(こだわる)
最近コツブルスクやキヒワリノフばかりでしたが、久々に食べたオオツブチェンコが激うまで、しばらく嵌りそうです(どうよ、こういう話題って;)

tomoko│URL│2009/12/02(Wed)23:53:56│ 編集
Re: タイトルなし
存分に頬擦りしてください、硫酸華付くかもしれませんが。(笑
クライオフェンは色々調べていたら、余り使用頻度としては
高くないようで、案外出て来なかったです。
なので、正確な「亜種名」ではないかも?
今のところ「現地名」が最有力ですかね。
ブルガリアはほぼ全パターンの閃亜鉛鉱を出しますので、
チェックのし甲斐がありますよー。

>偉人
偉人違います、違人。(苦笑
最後の数字は今まで滑ったジョークの数ですが何か?(´ω`)

ウチでは大体オオツブチェンコですねー。
コツブルスクやヒキワリノフは、いまいち「食べてる感」が。
最近はクロマメーリンとシソノリスクがヒットです。
割と大量消費するので自作もしたいんですが、ナットウスキーどもは
6畳間では芳香が…。(苦笑

カオスな話題、大歓迎どす。

”TONGARI”-Take│URL│2009/12/04(Fri)02:00:23│ 編集
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TONGARI Take

Author:TONGARI Take
多趣味過ぎて常にテンパってる人。実はクラフト歴まだ浅いので、発想勝負。石は鉱物・岩石何でもありの鉱物-造形美好き中間派。パワーストーンは「何やら不可思議神秘系」ではなく、「天然造形芸術力」という意味で信じているタイプ。言うなれば「鉱物無頼・盆栽派」。

石に付いては色々書いていますが、全て「補足」です。本質の一端を知る為に調べた事を書き連ねている事が多いです。皆様はそれに囚われることなく感じたそのままにご覧いただけると嬉しいです。
なお、石暦は3年半を過ぎました、まだまだ精進の身です。 orz

尚、石画像は標本写真と言う意識は殆ど無く、「現物に出来るだけ忠実なグラビア」的指向で撮影しています。
完全再現を求める標本写真がお好みの方には合わないかもしれませんが、その点はどうぞご了承の程お願いします。

使用カメラ:Canon IXY Digital 20IS
コレしか持ってないしー。

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