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2009/10/10
18:21:30
北米石三連荘。

本日も土曜に付き週末鮮やか石です。
これ、出すかどうかちょっと迷ったんですが…。

珪孔雀石_アリゾナ1
…ちょっと照り過ぎなよーな、そーでもないよーな。

アメリカ アリゾナ州産の珪孔雀石です。
これも和名よりは英名の「クリソコラ」の方が通りがいいかもしれません。
実サイズ40x25x20mm程で、鉱脈をそのまんま割って持って来ました的な
もろラフカット状態の一品です。
露頭面は…あるんだか無いんだか微妙。
一応、画像上側がソレっぽい雰囲気ではあるのですが、ちょっと綺麗過ぎるので
多分違うんじゃないかな…と思います。

さて、珪孔雀石。
名前からお察しの付く通り、孔雀石の親戚とでも言うべき組成を持った石で、
孔雀石Cu2CO3(OH)2に対し珪孔雀石(Cu,Al)2H2Si2O5(OH)4·nH2O。
ぱっと見には判り辛いですが、殆ど孔雀石に珪酸足して不純物の
アルミニウムと結晶水を足しただけ的な構造でして、実際この両者は
非常によく共産します。
この石も…といいますか、こういう塊状銅二次鉱物の常として様々な鉱物が
ミックスされており、肉眼で判別出来るだけでも珪孔雀石の他に孔雀石、
赤銅鉱(Cuprite)・黒銅鉱(Tenorite)・母岩由来と思われる褐鉄鉱、含鉄で
緑がかった珪孔雀石自身の色変化、そして珪酸の供給元であるドゥルジー状の
水晶などなど。実に盛り沢山です。

…まぁ、いかんせん「魔の銅二次」ですから、「入ってて当たり前」程度の
事以外はラベルに書いて無いと何とも言えんのですが。
明るい緑はブロシャン銅鉱の塊かなー?とか、砒酸塩や燐酸塩もあるかなー?
など、とにかく余程無茶でなければどんな推測でも出来てしまいますので。
しかも珪孔雀石はほぼ実質的に非晶質なので、産出は常に塊状。
その間に色々噛むのですから、X線でも無いと判りゃしません。
ただ、全体的に酸化・炭酸塩・珪酸塩で占められているのは確か。
あ、あと一部珪酸が二次的に染みて「ジェムシリ化」してます。(笑

※注:ジェムシリカ=完成後の珪孔雀石に珪酸が染み込んで、
「天然スタビライズ」状態になったもの。
通常2.5~3.5と極柔のものが強化されるため、装飾材として人気。

で、この石の立場は翡翠(真性一族のみ)に良く似ておりまして、
大体の国ではこのようにさっくり入手出来るものです。
が、唯一アメリカでこの「ジェムシリカ」の質の良いものになりますと、
通常グラムの取引単位がカラットに変わります。
つまり、立派な「準宝石」の1種として扱われるのです。
東洋でしか評価されない翡翠と全く同じ関係ですね。

まぁ…確かにずっぱり言ってしまうと、珪孔雀石の空色は他鉱物の
それと比較しても明らかに一段強烈、ちょっとくどいくらい強いです。
なので、一般に色が淡目になるジェムシリカの方が人気があるのも
判らなくはありません。
ただ、塊状銅二次の常と言いますか、市場には染色・人為スタビライズ・
練り等でジェムシリカをうたっているものも多いのでご注意。

さて、ちょっと散々な珪孔雀石ですが、実は私もちょっとキツくて苦手です。
といってもそれは珪孔雀石の空色一色の場合でして、天然にはまず滅多に
単一状態で産出する事がありませんので、その辺は無問題。
となれば後はラフカットの形状と他鉱物の差し色次第になりまして、
晴れてこの子をお迎えとなった訳で。
下面のえぐれた部分の関係か、ややでっかい頭を垂れ下げてしょんぼり気味に
見えるのは気のせいでしょうか?( ̄▽ ̄
ちょっと優しくしてやろうかなって気になるよーなならんよーな。

皆様も今週末、しょんぼりブルーにはならないようお気を付けくださいませ。


…銅の二次って、極端に明暗が分かれ易いのは私の気のせいでしょうか…?

BGM:Stevie Ray Vaughan「I'm Cryin'」
    本日のタイトルは「伝説の人」から拝借致しました。
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TONGARI Take

Author:TONGARI Take
多趣味過ぎて常にテンパってる人。実はクラフト歴まだ浅いので、発想勝負。石は鉱物・岩石何でもありの鉱物-造形美好き中間派。パワーストーンは「何やら不可思議神秘系」ではなく、「天然造形芸術力」という意味で信じているタイプ。言うなれば「鉱物無頼・盆栽派」。

石に付いては色々書いていますが、全て「補足」です。本質の一端を知る為に調べた事を書き連ねている事が多いです。皆様はそれに囚われることなく感じたそのままにご覧いただけると嬉しいです。
なお、石暦は3年半を過ぎました、まだまだ精進の身です。 orz

尚、石画像は標本写真と言う意識は殆ど無く、「現物に出来るだけ忠実なグラビア」的指向で撮影しています。
完全再現を求める標本写真がお好みの方には合わないかもしれませんが、その点はどうぞご了承の程お願いします。

使用カメラ:Canon IXY Digital 20IS
コレしか持ってないしー。

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