「TWWS」~TONGARI Wood&Leather Workshop …の、一応オフィシャルサイト
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20:11:11
突然ですが、慣習的な名前、というものは往々にして時代と共に広義になる
傾向があります。時と共に「新しいもの」「無かったもの」を吸収してその語の
なす意味の領域が肥大していくのです。
これは1つの言語的な進化であり、この流れを受け入れられなかったものが
正しい意味でのいわゆる「死語」となります。
その点一発ギャグなんて元から衰退が約束された言葉ですから、最初から
「死語化を約束された言葉」であって、正しい意味での「淘汰された言葉」で
ある死語とはちょっと違うんじゃないかなぁ、と思います。
逆にそれで生き残っている言葉にこそ名前を付けてあげるのが建設的かと。

…どんなんでしょ?
「靭語」とか?(←粘り強いと言いたいらしい

ともかく。
ある意味石の世界は「慣習的な言葉」の塊みたいな世界でして。
業界用語程度なら色んな世界にあるでしょうが、こと「学術的範囲にまで
多大な影響を及ぼしている」ものは意外に無いのでは?と思えます。
なんせ本職の研究者の方々ですら、ある言葉に誤ったり勘違いしたりで
含まれてしまった意味合いを除去する事が事実上不可能なのですからね。

本日はその辺でちょっと誤解受けているんじゃないかなーというこの子。

石英&デンドライト_ブラジル1

ブラジル ミナスジェライス州産のデンドライト…樹形石入りの石英です。
樹形石よりは通称の「忍石」の方が有名でしょうけど、正式なのはこっち。
石英と言うからには自形結晶では無い訳で、実サイズ20x20x15mm程の
ラフカットの両翼部に、羽を広げるように樹形石がインクしています。
本当はまっすぐ写したいのですが、ど真ん中に縦の大きなクラックがあるので
光が乱反射の末カメラに直撃してしまって撮れませんでした。(´・ω・`)

さて。
この樹形石は、一応「二酸化マンガン鉱浸漬」で確認しております。
これに付いては薄層部分が独特の深緑色に透けますから、正しいと思います。
生成過程としては「クラック等の隙間部分に、主に二酸化マンガン等の鉱液中の
成分が染み込む事により出来る」ので、まぁその通りに出来たのでしょう。

…が、ここでちょっとした勘違いが発生しているように思えます。
というのも、色んな所の樹形石の説明を読んでいると、上記説明文の
主に二酸化マンガン」という部分が、「二酸化マンガンが染み込んだもの」と
微妙に意味が書き換えられている事が多いのです。

確かに、二酸化マンガン系鉱物が染みたものが多いのは確かです。
世界中に広く分布する化合物ですし、浸漬の際樹形石の形態を非常に
取り易い性質もありますので、かなりの確率でそうでしょう。
が、樹形石(英名のデンドライトも含む)の解説をきちんと読むと、
必ず成分は二酸化マンガンであるとは、一言も書かれていません。
あくまで「代表的なもの」というだけです。
実際、鉄分や緑泥石等で出来た樹形も存在する訳で、本来ならば
マンガンはおろか、金属成分である必要すら無い訳です。
極論すれば、石英脈に入っている樹枝状の自然金だって、言いように
よっては樹形石と言えてしまうでしょう。

が、それでは流石に意味が広くなり過ぎる…という事で、現在のような
スタイルのものを示す言葉として落ち着いたのでしょう。
ただ、その際に成分まで限定してしまった勘違い(というより読み違い)が
非常に多いので、やはり1箇所の情報を鵜呑みにするのは危険ですね。
私も1つ、明らかに「マンガンだけではなさそう」なもの持っておりますし。

と、まぁ。
色々誤解やら混同やら多い樹形石ですが、そこまで考えず風景として
楽しむとなれば、やはり昔から有名なだけあって非常に楽しいものです。
ドイツ産で有名な堆積岩に貼り付いたものも良いですが、石英のような
透明鉱物に浸漬した際はこんな楽しみもある訳で。

石英&デンドライト_ブラジル1裏
裏は全く違う表情。

昔の人が「植物の化石」と考えたのも無理からぬ事でしょう。
こう、存在感に楽しいくらい「有機物感」がありますからね。
…上の定義で行くと、実際有機物のものもあるかもしれませんけど。
風景を封じ込めた石、というのは非常に的を得た表現であると思います。

…ついでにもう1つ勘違いされ易い部分。
樹形石は水晶・石英等の二酸化珪素一族と、堆積岩、後はスカルン鉱脈の
裂壊部分での生成が有名で、流通しているのもほぼこのパターンです。
が、成分が必ずしも二酸化マンガンである必要が無いように、土台となる
鉱物・岩石も上記の限りではありません。
貴方の石も、よーっく見てみると思わぬ所に「忍んで」いるかもしれませんよ?

ニンニン。

BGM:Jethro Tull「Thick As A Brick (Side 2)」

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コメント
あ゛ー台風です(-_-;)
自転車通勤にはイタいっす。

忍ちゃん、いいですよね。
私も気に入ったモノを手にするのに時間かかりました。まだルースは手にしてないし。
やはりこういったブッカキなので、中の忍ちゃんがきれいに見えないのが難点。考えようによっては「よーくのぞいてみよう~」のお楽しみはありますけどv

我が家の翡翠もアップしてみました。
見てやってくださいませねv

tomoko│URL│2009/10/08(Thu)07:36:28│ 編集
Re: タイトルなし
こちらは爆睡中に通過してしまいました。(苦笑 >台風
ベランダに溜まった落ち葉を掃除するのがめんどいです。

忍石はそのものは良く見ますが、本当に「これだ!」というものが少ないですね…。一体何処に拘っているのか自分でも判らないまま「これはダメだなぁ」とか。( ̄▽ ̄;
そのおかげで、私も未だ玉髄系・オパール系は持っていません。削りも無いや…。
でも、ぶっかきは「樹形を愛でる」磨きとはまた違った「潜って見る海藻」的に立体的な美しさがあって、全く別の楽しみ方が出来るスタイルだと思います。見え辛いのもまた一興、そこで生まれる美しさもあるさと言う事で。

ヒスイ拝見しました。
うちの子より突き抜けた白さが良い感じですねー。

"TONGARI"-Take│URL│2009/10/08(Thu)22:00:02│ 編集
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TONGARI Take

Author:TONGARI Take
多趣味過ぎて常にテンパってる人。実はクラフト歴まだ浅いので、発想勝負。石は鉱物・岩石何でもありの鉱物-造形美好き中間派。パワーストーンは「何やら不可思議神秘系」ではなく、「天然造形芸術力」という意味で信じているタイプ。言うなれば「鉱物無頼・盆栽派」。

石に付いては色々書いていますが、全て「補足」です。本質の一端を知る為に調べた事を書き連ねている事が多いです。皆様はそれに囚われることなく感じたそのままにご覧いただけると嬉しいです。
なお、石暦は3年半を過ぎました、まだまだ精進の身です。 orz

尚、石画像は標本写真と言う意識は殆ど無く、「現物に出来るだけ忠実なグラビア」的指向で撮影しています。
完全再現を求める標本写真がお好みの方には合わないかもしれませんが、その点はどうぞご了承の程お願いします。

使用カメラ:Canon IXY Digital 20IS
コレしか持ってないしー。

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