「TWWS」~TONGARI Wood&Leather Workshop …の、一応オフィシャルサイト
2017/04«│ 2017/05| 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 »2017/06
文字サイズ文字サイズ:大文字サイズ:中文字サイズ:小
--:--:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Category:スポンサー広告│ コメント:--│ トラックバック :--
2013/03/27
19:50:44
こんばんわー、本日の石日記です。

今回はもう1個続けて、角閃石ネタを参ります。
ちなみに、今回の子の方がある意味昨日より更に漠然としています。(苦笑

バーケビカイト_ノルウェー1_480
今回は「名は体」ですらない。( ̄▽ ̄;

いや、一応名は体の部分も無くもないのですけど。
ノルウェーは Vestfold、 LarvikのBarkevik地区よりバーケビ閃石です。
うーん、それともまんま読みなバーケビカイトの方が良いのかな。
和名(?)の通り角閃石一族で、実サイズ25x10x6mm程のサムネイル級。
合間に母岩残滓と暗緑色放射状の不明鉱を伴い、ほぼ不透明黒色をした
薄板柱状結晶が群るという、昨日の子にも似た感じを持つものです。
尤も、こちらは干渉光っぽいものは皆無なので、更に地味と言えば地味。
しかし全体の纏まり感が中々宜しく、個人的には結構気に入っております。

さて。
記載名に「" "」を付けている処でお察し戴けるかもしれませんが、この
Barkevikiteという名は鉱物名ではありません。
本産地Barkevik地区近隣でコレが発見された際、新鉱物として地名を採って
名付けられたものの、現在は別種として纏められてしまっております。
なので、亜種名等でもなく正確にはローカルな「地方名」でしょう。
鉱物種としてはある程度の範囲に渡るのですが、お約束として当地及び
当地と同タイプのペグマタイト鉱床より産する極暗色のものを指すようで。
ここのペグマタイトはカナダ・ケベックやロシア・コラ半島等と通じる
少々特殊な地質のようです。
ユージアル石星葉石等、産出鉱リストを見ても何かそんな感じですね。
って事はアルカリ閃長岩系列と見て良いのかな?

…となると、短絡的に見てオレンジは灰かすみ石、緑色放射状は錐輝石とか?
いや、明確な根拠はありませんけど。

ともかく、そんな特殊さ故にこういうローカルネームも残り易かったのでしょう。
また鉱物的に見ても、種としてはmindatの解説によると「Langesundsfjordエリアの
ペグマタイトから産する暗色の角閃石で、単一結晶構造の中で連続的に成分が
変化する鉄エデン閃石~ヘスティング閃石~苦土ヘスティング閃石のどこかに
あたるもの」だそうで。
1結晶間での成分連続ですから、そもそも当時より遥かに詳細な分析が出来る今と
なっても、単一の鉱物名を付けるには甚だ都合が悪く、結果「野外名」として
残さざるを得なかったというもののようですね。
なので、現在は同様の構造を持つ別産地品もBarkevikiteと呼ぶ事があるそうで、
その関係上こいつはローカル名でありながらも「原産地標本」という少々
おかしな立場にもあるみたいです。

この一族は今現在でも非常に難儀な一族のようで、整理やら統合やらが
常時行われどんどん情報が変化して行きます。
ですが、そんな一族故にこういったかつての研究者の熱を残すような存在は
他の鉱物寄りも多くあるとも言える訳でして。
私は歴史も好きですから、そういうモノにはやはり惹かれる部分がありますね。

判らないけど、諦めない。
当時の研究者の方々の本気度には、只々頭が下がるばかりです。


BGM:The Flower Kings「Retropolis」

スポンサーサイト


次の記事:時々。
このページのトップへ
前の記事:剥離。
コメント
コメントの投稿









トラックバック
トラックバックURL
→http://twws.blog38.fc2.com/tb.php/1546-e4150db5
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
プロフィール

TONGARI Take

Author:TONGARI Take
多趣味過ぎて常にテンパってる人。実はクラフト歴まだ浅いので、発想勝負。石は鉱物・岩石何でもありの鉱物-造形美好き中間派。パワーストーンは「何やら不可思議神秘系」ではなく、「天然造形芸術力」という意味で信じているタイプ。言うなれば「鉱物無頼・盆栽派」。

石に付いては色々書いていますが、全て「補足」です。本質の一端を知る為に調べた事を書き連ねている事が多いです。皆様はそれに囚われることなく感じたそのままにご覧いただけると嬉しいです。
なお、石暦は3年半を過ぎました、まだまだ精進の身です。 orz

尚、石画像は標本写真と言う意識は殆ど無く、「現物に出来るだけ忠実なグラビア」的指向で撮影しています。
完全再現を求める標本写真がお好みの方には合わないかもしれませんが、その点はどうぞご了承の程お願いします。

使用カメラ:Canon IXY Digital 20IS
コレしか持ってないしー。

これまでの来訪者数
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
最新コメント
最新トラックバック
リンク
このブログをリンクに追加する
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。