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2012/09/25
23:15:36
皆様おこば、本日の石日記です。

現在古参水晶の内成長干渉品の流れになっておりますが、今回で
その流れのラストの子が出演となります。
一般に成長干渉水晶の原因鉱は方解石とされる事が多いのですが、その辺に
付いて極初期の記事で自分なりに考察し、結果「方解石以外が原因の場合も
多いんじゃね?」という結論を出した事がありました。
ま、その後薄いシャープな板状結晶の方解石を幾つか発見、現物の入手も
数個出来ておりますので以前よりその点では当時ほど珍しいもので無いと
いう事は判りましたが、同時に方解石以外の干渉跡を作る犯人候補も色々と
自分の中で増えていたりします。

で、そんな中でも最も最初に「やはり」という現物として見付けたのが
今回の子でして、上リンク記事を書いたほぼ直後という余りのタイミングの
良さと風景の豪快さに「うわぁ」と思ってしまったものの、当初サイズが
ボーダーブレイクだったので「豪快で派手な子だから売れちゃうだろうな」と
思っていたのですが、何の不思議か延々売れ残っておりまして。(苦笑
だもんで、結局私が根負けしてお迎えしたという中々妙な縁のあった子です。

私には何故かこの「気に入ったスルー品がずっと残る」事、多いんですよね。
大概ボーダーブレイク品だったりタイミング悪かったりして手が出せないものが
数ヵ月後にも残っていたりとかで、結局お迎えってのが割と頻繁に。
そんなんで、色んなお店で売れ残っていた子ってウチには結構多かったり。

ともあれ。
そんな成長干渉の流れを〆るのは、眼にも豪快なこの子です。
かくも思い切った切り刻まれ具合をご覧あれ。

水晶&赤鉄鉱_中国3
原因はやっぱりお前か。(笑

複数画像なので折り畳みへ参ります。

中国は広東省産、成長干渉水晶と鉄のバラ式赤鉄鉱のタッグです。
今となっては当地の比較的普遍的なタイプと知っておりますが、発見した
石好き1年目当時は「やっぱりあるのか」と少なからず感動致しました。
実サイズは序文の通り若干ボーダーブレイクしている95x60x50mm程。
風化度が高く一部に劣化崩壊の跡が伺える簾状タイプの鉄バラになった
大柄な赤鉄鉱群が芯のように付き、そこからほぼ全てに何らかの干渉跡を
持ち鉄っ気の付着が残る水晶が多数生えている状態のものです。
広東省では水晶と赤鉄鉱のタッグは珍しくないですけども、ここまで風化が
末期的な感じの豪快さを持つ子はその後も中々見付かっておりません。
そういう意味では、当地なりの方向性でガテン系とも言えるかもです。

成長干渉跡を残すという事は原因鉱…この場合は赤鉄鉱と考えるのが自然
でしょう…が何らかの理由で失われているという事ですが、実際この子の
風化度はかなり強烈で、鉄バラのボロけ具合は以前登場したギリシャ産
灰鉄柘榴石に付随していたもの
より更に上。
アレはまだ赤鉄鉱自身の稜線は無事でしたが、今回はそこにまで明確な
風化の痕跡が見て取れる処まで進行しております。

水晶&赤鉄鉱_中国3アップ7
表面も褐色気味だったり、仮晶化している可能性もありますね。

そしてこの若干放射状になって連なる赤鉄鉱とイメージがしっかり繋がる
ようなスタイルで、水晶の各部には強烈な干渉跡が無数に。
以下はその辺りのアップを存分にご覧戴きましょう。

水晶&赤鉄鉱_中国3アップ1
恐らく喪失理由も、風化による物理的喪失だと思います。

水晶&赤鉄鉱_中国3アップ2
各部に鉄っ気の残存が多いのはそのせいでしょう。

水晶&赤鉄鉱_中国3アップ3
そのため一部にはインクや付着として赤鉄鉱が残っていますね。

水晶&赤鉄鉱_中国3アップ4
溶解等の化学的喪失なら、もっと「洗われた」感じになるでしょうし。

水晶&赤鉄鉱_中国3アップ5
そんな状態なので、折れているようでもちゃんと結晶or剥離面です。

水晶&赤鉄鉱_中国3アップ6
豪快さで言えばダルネゴルスク産にもまるで引けを取りません。

水晶&赤鉄鉱_中国3アップ8
ただ、物理的喪失のせいかシャープさで少し劣る感じはします。

…と、まぁ。
いっそここまで来ると爽快な位に迷い無く切り刻まれておりまして。
この荒ぶる干渉水晶と風化度の強い赤鉄鉱のコンビは、決してキレイな印象は
与えないものの、「徹底する事」による見事な風景として完成しております。
これが中途半端だったら、恐らく単に汚らしいだけになってしまうでしょう。
でもここまで来れば、立派にガテン系の一品として成立しておりますからね。

自分にとっては、当時初めて推論をばっちりのタイミングで補完してくれた
いわば恩人ならぬ「恩石」でもある子。
私の考察好きは元々の気質ですが、こと鉱物に関してはこういった子との
出会いがそれを更に後押ししているのは紛れもない事実です。

そんな、我が「啓蒙」の原点とも言える大事な子なのです。


BGM:MAGMA「Retrovision (Je suis revenu de l'univers)」

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TONGARI Take

Author:TONGARI Take
多趣味過ぎて常にテンパってる人。実はクラフト歴まだ浅いので、発想勝負。石は鉱物・岩石何でもありの鉱物-造形美好き中間派。パワーストーンは「何やら不可思議神秘系」ではなく、「天然造形芸術力」という意味で信じているタイプ。言うなれば「鉱物無頼・盆栽派」。

石に付いては色々書いていますが、全て「補足」です。本質の一端を知る為に調べた事を書き連ねている事が多いです。皆様はそれに囚われることなく感じたそのままにご覧いただけると嬉しいです。
なお、石暦は3年半を過ぎました、まだまだ精進の身です。 orz

尚、石画像は標本写真と言う意識は殆ど無く、「現物に出来るだけ忠実なグラビア」的指向で撮影しています。
完全再現を求める標本写真がお好みの方には合わないかもしれませんが、その点はどうぞご了承の程お願いします。

使用カメラ:Canon IXY Digital 20IS
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