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2012/08/11
16:45:17
ども、お暑うございます。
皆様のTシャツは絞れますか?私は今絞れます。

さっきガマンの限界に来てエアコン付けました。(苦笑

さて、2回更新かもしれない本日も未登場鉱物の流れで。
昨日の鉛ゴム石はマイナーな燐酸塩鉱物でしたので、今回も燐酸塩で。

ところで皆さん、「指標鉱物」ってご存知ですか?
これは探鉱作業の際、その鉱物が存在していた場合に対応する元素を
含む地質である事を示す、言わば目印的役割を果たす鉱物のことです。
一番メジャー(かな?)なのは銅の孔雀石珪孔雀石、またその系統で
知られていると言えばニッケル華コバルト華等が挙げられるでしょう。
基本的には大概二次鉱物ですね。

それらの条件としては、目印ですから目立つこと。
しかしそういった定義的な場合とは別に、全く目立たない風貌であっても
たまたまその鉱物が見つかった事で新たな産地が開けるという、「結果的
指標」に後付け的になってしまう鉱物もあります。
今回は、そういったエピソード持ちの超マイナー鉱が出演です。

ミトリダト石_ニューハンプシャー1
エピから考えて国産・採集系の方に知名度高目かも?

煮え切らない硫カドミウム鉱みたいなヤツが写っておりますが。
米ニューハンプシャー州はPalermo鉱山産のミトリダト石です。
…ああ、大丈夫、私も良く判ってませんので。(笑
実サイズは5x3x4mm程の堂々たるマイクロ級。
自色なのか他色なのか判りませんが淡褐色がかった母岩の一部に脈状の
スキマがあり、その内部表面を皮膜状に覆った山吹色が本鉱です。
ちなみに産地名はラベルに沿っているのですが、困った事にこのGroton地区で
Palermo鉱山(或いは採石場等産地として同等の箇所)と言うのはNo.1から実に
No.27までありやがりまして。
(´Д`;
そのどれもがペグマタイト質で、mindatの登録鉱物を見る限りでは全一帯に
燐の気配があるため果たしてコイツが何番の出身なのかはよく判りません。
というかそもそもこのラベル記載では「Palermoの内特定の1箇所」の出身
なのか「Palermo系列内地域の産出」という意味なのかも判断出来ませんので、
その辺は確かめようが無いというのが実情だったりします。

一応、mindatの当地域における当鉱の産地はNo.1で統一されておりますが。
ただこれも周囲も同系の地質である事を考えたら、アテにはなりませんね。

尚、本鉱ミトリダト石はカルシウムと鉄の酸素を含む含水燐酸塩。
一応自形結晶らしきものが無い事はないようでもありますが、実際の産出は
ほぼこのような皮膜状、或いはロゼット状集合になります。
また、恐らく他成分の介入頻度が高いせいか色味の幅がかなり広いようですが、
全体的に見ればほぼ緑~黄色系でそこに褐色が混ざる程度に総合される模様。
光沢感も状況によってかなり変化があるようですね。
ただ燐酸塩のある場所だと存在し易いせいか、マイナーな割には余り希産な
雰囲気は無く、各地の名物的な燐酸塩鉱物にもよく潜んでいるそうです。
第一原産状況からして、ウクライナ名物貝化石中の藍鉄鉱にくっ付いていた
モノから見付かったらしいので、ペグマタイトだろうが堆積鉱床だろうが
材料さえあればお構いなしに生成されちゃうタイプの子みたいですね。
勿論、多少の条件はあるのでしょうけど。

で、コイツが何の指標になったかと申しますと。
実は日本国内初の燐酸塩ペグマタイト産地発見のきっかけになったのが、
ウラン資源調査中に加藤昭先生が本鉱をたまたま目にしたからだそうで。
その産地とは、茨城県かすみがうら市雪入。
当地での日本新産鉱14種を含む大量の燐酸塩系を中心とする発見は、
鉱物界で当時大変なニュースとなったそうで。
しかし流石と言うべきか、こんな皮膜状のものを、しかも野外で見て、
更にこんなマイナー鉱と結び付いて結果も出せるとは。
げに専門家というものは、我々アマチュアの及びも付かぬ処におりますね。

決してキレイでも何でもないヤツなのですが、こういったエピソードを
知ると不思議な愛着が出て来てしまうのも確かな石の魅力の1つ。
石とはその実、人のドラマを凝縮した存在でもあるのでしょう。


BGM:Cream「Spoonful」

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TONGARI Take

Author:TONGARI Take
多趣味過ぎて常にテンパってる人。実はクラフト歴まだ浅いので、発想勝負。石は鉱物・岩石何でもありの鉱物-造形美好き中間派。パワーストーンは「何やら不可思議神秘系」ではなく、「天然造形芸術力」という意味で信じているタイプ。言うなれば「鉱物無頼・盆栽派」。

石に付いては色々書いていますが、全て「補足」です。本質の一端を知る為に調べた事を書き連ねている事が多いです。皆様はそれに囚われることなく感じたそのままにご覧いただけると嬉しいです。
なお、石暦は3年半を過ぎました、まだまだ精進の身です。 orz

尚、石画像は標本写真と言う意識は殆ど無く、「現物に出来るだけ忠実なグラビア」的指向で撮影しています。
完全再現を求める標本写真がお好みの方には合わないかもしれませんが、その点はどうぞご了承の程お願いします。

使用カメラ:Canon IXY Digital 20IS
コレしか持ってないしー。

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