「TWWS」~TONGARI Wood&Leather Workshop …の、一応オフィシャルサイト
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21:24:57
何となく気が乗ったので、本日2本目の石日記。
タイトルの元ネタがお判りの方は、私より確実に年上です。(・∀・)

どうもここ2~3日、関東地方は雨が激しいそうで。
基本工房(つまり自宅)にいる私は余り関係無いと言えば無いのですが、
やっぱり雨の日は、どうにもテンションが下降致します。
雷が鳴ると復活するのですが。(←稲光と低音が好きなヒト

まぁそんなこんなで。
てるてるぼーずなすっきり青のこの石で早めの天気回復祈願をば。

藍晶石_ブラジル2
以前は単結晶でしたが、今回はクラスターです。

ブラジル ミナスジェライス州産の藍晶石2号です。
各辺40mmほどのころんとした収まりのいいクラスター、母岩は石英と
長石・雲母という王道スタイルでございます。
なんとなく各結晶の生え具合が、みうらじゅん氏描くところの
「ツッコミ如来」風なようなそうでないような。(笑

は、手が逆だからこれは「菩薩」バージョンかっ!?

…そーゆー話の拡張はいいとして。
藍晶石というやつは、実は私にとってクラスターが買い難い石でして。
どうしても方向性的に「縦長」になりやすいので、ちょっと結晶数が
多くなると、あっという間にサイズオーバーしてしまうのです。
その点この子はそのような「藍晶石らしい縦長感」こそ薄めなものの、
青の濃さといい透明感といい、中々宜しげな方かと思います。
「向こうが見える」ほど透明なものは、極少数派ですしね。

で、そんなコンパクトさでありながら中々の技持ちでして。
まず、よーっく中央辺りの結晶をご覧下さい。
2本ほどの結晶が、黒色とのバイカラーになっているんです。
黒い藍晶石は少ないながら存在しておりまして、私も1つ所持しております。
が、青と緑はともかく、青と黒のバイカラーって見た事がありません。
ひょっとしてかなり珍しいのでしょうか?しかもこの色分かれが結晶全体では
なく、何故か右結晶は劈開正面からみて半分だけ、左結晶は薄い側の厚み
手前側半分だけと、かなり謎な別れ方をしております。
確かに結晶は順次成長するものですから、環境が変わればトルマリンの如く
色別れする事は不思議ではありませんが、こうまで極端なのは凄いです。
ちなみに黒藍晶石の発色要因に関しては記載が見当たらず不明ですけど、
私感でなんとなくチタンで黒くなった時の質感に似てるなぁ…と思います。

そしてもう1つ。
これはまず画像をご覧戴きましょう。

藍晶石_ブラジル2虹
光源上少し照ってしまって申し訳ないですが、手前側結晶の上部に少し
虹が出ておりますよね?実はこれが結構な「技」でございまして。

このクラスターの結晶達には、1つづつは小さいながら結構な数の
同様の虹が見受けられます。で、中々良い差し色となっておりまして。
虹は全て藍晶石の劈開面に対し、正面方向に見られます。
劈開に対し正面ですと当然そのまま劈開面を見る事になりまして、
この手の虹は通常は劈開に沿って僅かにクラック(もしくは隙間)がある
場合に発生しますので、透明で劈開持ちの石だと割と普通に見られます。
透明な方解石辺り特に、ド派手な虹が出ますしね。

そう、劈開性で発生する虹でしたら、技というほどでもないんです。
しかし、よくご覧戴くとこの虹、いわゆる「クラック虹」にしてははっきりし過ぎと
言いますか、「儚さ」が足りない感じが致しませんでしょうか?

実は私、そんな違和感を感じましたので、この虹の正体を探ってみました。
といっても、ルーペで見ても特に変わったものは発見出来ず、凝視しながら
「どーしたものかなぁ?」と悩んでおりましたところ、ふと思い付き。

「…まさか、見えないほどの薄さの鉱物が挟まってる?」

そういえば、このクラスターの母岩には雲母がいます。
雲母はぱっと見不透明な場合が多いですが、極薄くなった場合は大概に
おいて肉眼ではほぼ無色透明、フィルムのようになり結晶形も極めて
確認し辛くなります。しかも雲母は劈開面に強い光輝を持ちますので、
そこで反射が起こる可能性も高い。

…といっても、見えない事には確認のしようがありません。
「見えないものを見えるようにする」必要がありますが、生憎私は顕微鏡は
持っておりませんし、魔術の類も使えないのでどうしようも無く。
どうしたものか…と思っていた時に、ふとこの石の存在を思い出しました。

「そうだ、紫外線で何か判るかもしれない」
実は私の所持するブラジル ミナスジェライス産の石の雲母の中には、
間に硫黄でも挟まっているのか少し黄緑に蛍光する子がいます。
もしこの間に挟まっているのが蛍光鉱物…中でも一番存在する可能性が
高い雲母であれば、反応を返してくるはず。
よしんば何も無くても、「反応していない」という手掛かりになりますし。

と、早速外道照○霊破光線!!(・∀・)

…極僅かながら、フィルム状に黄緑の蛍光!!ビンゴです!!(*´∀`)
雲母かどうかはともかく、「他鉱物が挟まって」いる事はこれで確定!
という事は、藍晶石と「透明な何か(雲母が高確率)」の2種鉱物による
光の屈折率差で虹が出ているということで…つまり、ムーンストーンと
ほぼ同じ仕組み、すなわち「シラー」の可能性大!!
ちょっと語弊はあるかもしれませんが、仕組みはほぼ同様でしょう。
いやはや、また紫外線に助けられました。

実は↑のエピソードは2月頃のお話でして、全てが調べ終わるまで3日。
石のおかしな処に付いて初めて「自分で推測し、調査し、出来る限りの
結論を得た」石だったりします。

これは私に「石の探求の楽しさ」を教えてくれた、センセイの1人なのです。

BGM:Affinity「United States Of Mind」
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プロフィール

TONGARI Take

Author:TONGARI Take
多趣味過ぎて常にテンパってる人。実はクラフト歴まだ浅いので、発想勝負。石は鉱物・岩石何でもありの鉱物-造形美好き中間派。パワーストーンは「何やら不可思議神秘系」ではなく、「天然造形芸術力」という意味で信じているタイプ。言うなれば「鉱物無頼・盆栽派」。

石に付いては色々書いていますが、全て「補足」です。本質の一端を知る為に調べた事を書き連ねている事が多いです。皆様はそれに囚われることなく感じたそのままにご覧いただけると嬉しいです。
なお、石暦は3年半を過ぎました、まだまだ精進の身です。 orz

尚、石画像は標本写真と言う意識は殆ど無く、「現物に出来るだけ忠実なグラビア」的指向で撮影しています。
完全再現を求める標本写真がお好みの方には合わないかもしれませんが、その点はどうぞご了承の程お願いします。

使用カメラ:Canon IXY Digital 20IS
コレしか持ってないしー。

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