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23:34:24
こんばんわ、本日の石日記参りましょう。

今回も古参品、前回からは鉛の硫化鉱で繋げて参ります。
この鉱物は私の好物(否駄洒落)の1種なので古くから結構多くお迎えして
いるのですが、個人的にモノによって撮影難易度が随分違う印象です。
そこには当然、取りうる形態のバリエ-ションが多いという事もあるのですが、
それ以上にこの鉱物は「映える」ように撮るのが難しい。
今まで同鉱は何度も出しておりますが、その中でも現状最もその点で難しく、
結果登場が遅れてしまったという事情もあったりする子だったりします。

だから今回出せるのは喜ばしい事。
雨上がりの夜空の如く、微かな霧の向こうに光が見える。
そんな奥に控えたような煌びやかさが巧く伝わると良いのですが。

重晶石_ブルガリア1
ガテンでもキレイでもなく、その中間の「ガテキレイ」的な。

複数画像なので続きどぞー。

肉眼で見る分の感動を伝えるのは常に難しいですね。
ブルガリアはZlatograd、Gudurska鉱山産の重晶石です。
この産地名はラベルに沿った記載ですが、mindatの登録産地では少し異なり、
「Gyudyurska (Gjudurska) Mine, Zlatograd, Smolyan Oblast」に当ります。
この辺は色んな多言語の整合性の問題もあるので、仕方ない部分ですね。
実際Gudurska記載の海外記事も多くあるようですし。
というか、何気にブルガリア産の重晶石は初登場、そしてマダン鉱区以外の
出身の子は紫水晶に続きまだ僅か2つ目です。

判っちゃいたけど、マダン鉱区つええええええ。(笑

とはいえ、ここもどうやら鉛亜鉛系金属鉱床なので、雰囲気は近似。
実サイズは50x40x35mm程で、若干細長めな感じの集合体です。
芯部及び随所に方鉛鉱、そして殆ど透明感の無い閃亜鉛鉱を多量に
含みつつ土台ともし、薄く黄色に色付く板状の本鉱が群れたもの。
もしかしたらもう少し硫化鉱部に種類がいるかもしれないのですが、
断言出来るのはこの2種のみなのでそうしておきましょう。
ただ、黄鉄鉱・黄銅鉱も含めた金色系の光は殆ど見る事が出来ません。
はっきりした板状が基本の割にはかなりごそごそした印象ですけども、
その理由に関しては後述します。
とにかく、当地で出る代表鉱3種で出来たオニギリみたいなヤツです。

重晶石は大小の差はありますが全体に割合厚手の板状結晶になっており、
インクやゾーニングも多く派手な色彩は無いながら中々見応えのあるもの。
素の状態でなら、以前登場したカナダ産に通じる部分があるかも。

重晶石_ブルガリア1アップ1
何気に透明度も高いところは高い。

但しこの重晶石はちょーっと変な気配。
それだけ厚みがきちんとあれば結構タフな気配を出す子なのが重晶石という
存在なのですが、この子はそれでも儚げなまま。
その原因はこの辺にあります。

重晶石_ブルガリア1アップ2
割れている訳ではありません。

かなり多数の結晶で見られるのですが、板状結晶のゾーニング的な部分に
沿って、元の結晶形をしっかりと残しつつも肉眼的なスキマが思い切り
開いてしまっている子が非常に多いのです。
ここが拭えない儚さと先述のごそごそ感の最大の原因。
これはどうも何らかの理由で結晶の概形を残したまま妙な部分が溶け出した
結果のようで、いわば水晶で言うファントムが1層だけ抜けてしまったような
状態になっているものです。
それでいて完全に分離する事は無く根元やスキマの一部で繋がっているため、
元の概形を崩さないままこうなってしまっているようで。
なので、結晶の厚みの割には儚く頼りない感じだったのですね。

溶けた、という判断要素はまず表面に一定の、そして通常の重晶石では
見られない筋状のラインが結晶面に見える事が1つ。
恐らくこれは蝕像なのでしょう。
また、何かに阻害されたにしては元の結晶形を保ちすぎておりますし、
スキマの位置もゾーニングや劈開に忠実過ぎますから、それも材料の1つ。
その割に無事な結晶も大小含め多数あるのですけども、実はこのスキマ部分の
内部に再度結晶したような部分が多く見られるので、溶融後もう1度の生成が
あったためによりその気配が混ざって中庸的なものになったと推測されます。
何れにせよ、一見比較的スタンダードな見た目の裏には複雑な事情があるようで。

ちなみに方鉛鉱・閃亜鉛鉱は付随的な部分は微細な粒状の集合で、ルーペで
見てようやくそれっぽさが判る程度。
明確なのは母岩にあたる芯部の方なので、実質塊状に近い部分です。

重晶石_ブルガリア1アップ3
方鉛鉱は画像でも判り易いですね。

こんなんなので別鉱が混じっている可能性は多大にございますが、流石に
この状態の硫化鉱塊を分化同定するのは私には厳しいです。(汗
劈開明瞭で結晶形が勝手に浮き出てくる方鉛鉱、僅かな特徴で「ああ」と
判断出来る位には見慣れて来た閃亜鉛鉱の存在は確実だと思いますけども、
それ以外の何か違うな的部分は良く判りません。
ま、何時もの事ながらこの辺は要今後の精進という事で。

相当にキツい暖色にならないと暑苦しくならず、むしろ常時冷涼。
これは私が重晶石に抱いている大きな印象の1つなので、何気に夏向けの
石だと思っているのですが、どうでしょうか。
あたかも夏場の雨上がりの夜空の如く、暑い中での吹き込むような涼感。
そういった雰囲気を強く持った子だと思うのです。

但し、持ったら別。
鉱物が鉱物なので、重量感の塊ですが故。(苦笑


BGM:Jimi Hendrix「Hey Joe」


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TONGARI Take

Author:TONGARI Take
多趣味過ぎて常にテンパってる人。実はクラフト歴まだ浅いので、発想勝負。石は鉱物・岩石何でもありの鉱物-造形美好き中間派。パワーストーンは「何やら不可思議神秘系」ではなく、「天然造形芸術力」という意味で信じているタイプ。言うなれば「鉱物無頼・盆栽派」。

石に付いては色々書いていますが、全て「補足」です。本質の一端を知る為に調べた事を書き連ねている事が多いです。皆様はそれに囚われることなく感じたそのままにご覧いただけると嬉しいです。
なお、石暦は3年半を過ぎました、まだまだ精進の身です。 orz

尚、石画像は標本写真と言う意識は殆ど無く、「現物に出来るだけ忠実なグラビア」的指向で撮影しています。
完全再現を求める標本写真がお好みの方には合わないかもしれませんが、その点はどうぞご了承の程お願いします。

使用カメラ:Canon IXY Digital 20IS
コレしか持ってないしー。

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