「TWWS」~TONGARI Wood&Leather Workshop …の、一応オフィシャルサイト
2017/07«│ 2017/08| 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 »2017/09
文字サイズ文字サイズ:大文字サイズ:中文字サイズ:小
--:--:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Category:スポンサー広告│ コメント:--│ トラックバック :--
20:28:20
本日の石日記です。
さあ、「'12新宿戦利品」特集もいよいよ大詰に入ります。

今回新宿の戦利品、数が多かったからと言う訳ではないのですけど、いざ見返して
いたらちょっと想定外の事態になりました。
…撮影が巧くいかない1個だけはどうにも成功せず、後回しになってしまいましたが。(汗
それは別としても、戦果的に満足度高いというのは既にお書き致しましたけども、改めて
今回の入手品は驚くほどレベルが高かった為、何とも珍しくも嬉しく尚且つ困った事に、
MVP候補がすっごく多かったのです。

その数、MVP受勲品を入れて何と5個。
そのどれもが甲乙付け難く、最終的には盆栽度や面白み等の優先的なファクターでは
判断出来なかったので、単純に鉱物標本としての完成度で決まってしまったほど。
私本来の基準はむしろそれを無視しての前者なので、これは相当に異例な事です。

今回から5回はその「候補品」4点と、トリにMVP受勲品1点。
それで本特集は完了となります。
そんな最終段階を飾る1つ目は、「普段見ない産地で発見」のこの子です。

灰クロム柘榴石&透輝石_カナダ1
お店を信じています。(´ω`)

複数画像なので続きへどうぞ。

私自身現物は初めて見ました。
カナダはケベック・アスベストス、ジェフリー鉱山産の灰クロム柘榴石&透輝石です。
ジェフリー鉱山と言えば、透輝石は勿論、緑系も含めた灰ばん柘榴石で高名な山。
そんな山の、しかしこの子は普段ロシアフィンランド位しか見掛ける事が無いで
あろう、灰クロム種名義の結晶標本なのです。
確かに当地の緑色灰ばん種は一般にクロム含有によるものと言われておりますし、
濃色なものであれば肉眼判定はほぼ不可能、トドメに某店で灰クロム名義の標本が
実は含クロム灰ばん種に訂正されて販売されているのも存じております。
しかし、mindatで確認すればきちんと当地では灰クロム種の産出がございますし、
個人的には信頼出来ると思える店舗の出身品であり、見た目にもただの含クロム
灰ばん種とは違う気配があるような気がしますので、ラベルを信用してお迎えしました。
…個人的にはこれで透輝石に「-(Cr)」記載が無いのは少々不思議ですが。(笑

まぁ後半はただの勘なので頼りになりませんけどね。
でも某二次元の人のセリフを拝借するなら、「勘というものはそれまでの演繹と経験と
理屈に裏付されたもの」というヤツなので、完全に見当違いとは思っておりません。
もし灰ばん種だとしても、50%ルール的に極めて近いモノだと思っております。

…まぁ、逆に極めて50%ルール的にギリな灰クロムの可能性もある訳ですが。(苦笑

でも、確かに気配は違います。
何と言いますか、灰ばんでここまで塗り潰したようなネオンカラーは余り見ない気が。
緑灰ばんだと、もっと結晶自体の透明感があるものが基本的な傾向だと思います。
ちなみに1つの結晶は最大でも3mm程、このあえて大きな1つにならず小さなもの
幾つかの集合体になる部分も、灰クロム種の傾向としてよくあるポイントです。

灰クロム柘榴石&透輝石_カナダ1アップ1
緑の明るさも一段強く、まるで蛍光でもしているかのよう。

灰クロム柘榴石&透輝石_カナダ1アップ3
実際には分析してみないと、完全に解明するのは不可能ですけどね。

一方の透輝石は褐色系~緑色系まで幅が広く、部位によるというよりは混在。
緑色もクロムによるものか、はたまた一般的な鉄によるものかははっきりしません。
強いて言えば鉄発色ほど陰のある感じには見えませんのでクロムの可能性は
無いとは思えませんが、かといってクロムにしては1歩明るさが少ない?
この辺は風化具合の問題もあったりすると思いますし、ちょっと判りません。

また、母岩接触部には微細粒が集まった半塊状の部分も。

灰クロム柘榴石&透輝石_カナダ1アップ4
こちらの方が別産地でもよくあるスタイルに近い。

別途黒く見える部分はクロム鉄鉱~クロム苦土鉱辺りでしょう、多分。
ロシア産の母岩としても良く見る、灰クロム種とは仲良しの黒色金属鉱なので。
また当地は基本的に蛇紋岩質の石綿鉱山地帯なので、角閃石一族や蛇紋石
一族の混在もかなりの高確率であるかと思います。
詳細に見ていくと色々難しい子ではありますが、ひとまずこんなところですかね。

灰クロム柘榴石、特に肉眼的な結晶の標本は特定産地以外では入手の難しい
標本の1つであり、会った時が買い時と言えるものの1つ。
ただし販売側もそれはよく判っておりますから、レア品として扱われる頻度が
どうしても高くなり、手頃に入手する機会は更に限られるでしょう。
そんなものを今回、ボーダー以下で発見したのは結構な幸運ではないかと。

そういった「柘榴石蒐集系統癖」のある私にとって非常に嬉しく、そして盆栽的にも
若干控え目な色味で柱状の透輝石と強いネオンカラーを示す粒状の柘榴石という
見事なコントラストを描く一品。
前回に引き続き、正に1粒で2度美味しい子。

MVP受勲には至りませんでしたが、自分にとっての逸品である事には相違無いのです。


BGM:Banco Del Mutuo Soccorso「Voil」

スポンサーサイト


次の記事:概要。
このページのトップへ
前の記事:Mountains。
コメント
コメントの投稿









トラックバック
トラックバックURL
→http://twws.blog38.fc2.com/tb.php/1356-97fd3752
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
プロフィール

TONGARI Take

Author:TONGARI Take
多趣味過ぎて常にテンパってる人。実はクラフト歴まだ浅いので、発想勝負。石は鉱物・岩石何でもありの鉱物-造形美好き中間派。パワーストーンは「何やら不可思議神秘系」ではなく、「天然造形芸術力」という意味で信じているタイプ。言うなれば「鉱物無頼・盆栽派」。

石に付いては色々書いていますが、全て「補足」です。本質の一端を知る為に調べた事を書き連ねている事が多いです。皆様はそれに囚われることなく感じたそのままにご覧いただけると嬉しいです。
なお、石暦は3年半を過ぎました、まだまだ精進の身です。 orz

尚、石画像は標本写真と言う意識は殆ど無く、「現物に出来るだけ忠実なグラビア」的指向で撮影しています。
完全再現を求める標本写真がお好みの方には合わないかもしれませんが、その点はどうぞご了承の程お願いします。

使用カメラ:Canon IXY Digital 20IS
コレしか持ってないしー。

これまでの来訪者数
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最新コメント
最新トラックバック
リンク
このブログをリンクに追加する
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。