「TWWS」~TONGARI Wood&Leather Workshop …の、一応オフィシャルサイト
2017/04«│ 2017/05| 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 »2017/06
文字サイズ文字サイズ:大文字サイズ:中文字サイズ:小
--:--:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Category:スポンサー広告│ コメント:--│ トラックバック :--
2012/07/04
22:22:22
さて本日の石日記。
ここで1つの節目となります、「'12新宿戦利品」特集。

…何の節目かって?
いや、今回MVP候補がですね…(ごにょごにょ

それはそれとして。
今回新宿、生憎と石友さんとは殆どお会い出来なかった会だったのは以前レポらしき
何かに書きましたが、その影響で戴き物が少ないです。
ってか、某店様からの1個だけです。
こういう時があると、何時も石友さんの方々から随分戴いているのだなぁ…と再認識。

で、本日はその1個です。
実の所これは会計時に脇に見付けて「あ、コレもお願いします」と言いましたら、
「じゃあオマケで」となった棚ぼた的な子だったので、普通の戴き物と違って
完全に私のお迎えしたいモノと一致しているものです。
普段は別に要望出して戴いている訳ではございませんからね。

そんな有難い子がこちらです。

松茸水晶_イタリア1
もし正札だとしても相当なお買い得でした。

色々見所も謎も多い子なので、続きへどうぞ。

久し振りの産地。
イタリアはサルディーニャ島産の水晶です。
かなーり以前に出した、沸石系お供な紫水晶以来の登場となりますね。
実サイズは50x25x40mm程、母岩上に非常に複雑な状態で水晶やらその他
見た目に方解石っぽいモノ等々が入り乱れ、その端に一際長い水晶群が屹立。
ラベルには画像記載以上の情報が特に無いのですが、実質的には紫水晶と
言って良いであろう淡紫色を帯びています。
また煙色っぽさも同時に帯びているのですが、こちらは確実に自色かどうかが
いまいち確信出来ませんので、明言はしないでおきましょう。

この子は全体像では見応えのある盆栽として手放しに褒められるかと思いますが、
いざ細部を見始めるととにかく構造が複雑。
と言うか、正直よくここまで詰め込んだなぁ…と思ってしまいそうです。

まず一番目を惹く、林立部。

松茸水晶_イタリア1アップ2
裏から見たトコロ。

ご覧の通り、母岩の端に並んで付いたような状態です。
いわゆる「クレイジークォーツ」の系統に入るであろう複雑なセプタースタイルを
基本としておりますが、普通のセプターと違って必ずしも土台の結晶に対し
平行連晶になっている訳でもないので、このスタイルは偶発的なモノのようです。

松茸水晶_イタリア1アップ1
よく見ると錐&柱面の反射具合が全然違いますからね。

サルディーニャの水晶では比較的見掛けるこういうタイプですけど、この子は
かなりその傾向が極端に出ている感じで一段と方向性が定まっていないですね。
しかも水晶だけでなく、トップ近辺には無色~黄褐色物をインクした別鉱物が多く
共産しているので、何処から何処までが水晶となっているかの確認にはルーペ必須。
先に伸びたリバースセプターかと思うと別鉱物だったりしますので。

松茸水晶_イタリア1アップ3
正体不明の無色鉱物。

松茸水晶_イタリア1アップ4
裏側に見えている、黄褐色物をインクした柱状鉱物。

mindatの産地情報と組み合わせると、光沢具合から方解石系というよりは恐らく
苦灰石系だと思いますが、詳細は判りません。
いかんせん小さいのが一つ、単純に見えて結晶面が複雑なので判断し難いのが1つ。
大体そんな感じで自信が持てない感じです。
ただ、全体的にこの標本の雰囲気の大きい部分を担っている鉱物でもあり、林立部の
他にも同様のものが多量に見られるので、その内同定したいトコロです。

松茸水晶_イタリア1アップ6
母岩側にもごってり。

松茸水晶_イタリア1アップ7
茶色は鉄分なのでしょうか、それとも粘土質的な何か?

松茸水晶_イタリア1アップ8
微細な水晶に犬牙状っぽいものも紛れているようです。

またこの水晶も、基本的に普通のクレイジー系に見えて微妙に違ったり。
上部はそうでもないのですけど、下部の基軸になっている辺りは結晶面を
よく見てみると、ルーマニア産のようなキャンドラル構造になっていたりします。

松茸水晶_イタリア1アップ11
何故か途中までだけが錐面まみれ。

また、一部犬牙状方解石のヌケガラ的に水晶の微細な結晶が中空に浮いたように
なって集合している部分がありますが、そこにも謎の緑色鱗片状鉱物が多量に
付いております。
これは真珠光沢を見せるかなり独特なもので風景貢献度も非常に高い重要な
要素なのですが、データ不足で何か特定出来ません。 orz

松茸水晶_イタリア1アップ9
明らかに抜け方に法則性ありますよね。

松茸水晶_イタリア1アップ10
似た感じは滑石とかブルース石的、でもこの産状で出来るのでしょうか?

…とまぁ。
不明点だらけの強敵でして、読解には暫く掛かりそうです。
ぶっちゃけ自分のスキルLvが足りません。(苦笑

ですが盆栽としては一流(私感)。
何せ横目で見付けて即断した子ですから、盆栽度低い訳も無く。
確かに価格的には安いものではありましたが、そういう意味で私にとっては遥かに
値段以上であり、しかもそれを戴いてしまったという有難すぎる子なのです。

なので多分、正しい楽しみ方は難しい事を考えず頭をカラにする事。
一見した時の良さこそが、この子の真価なのでしょう。

眺めて楽しく調べて楽しく、正に1粒で2度美味しい子をどうもありがとうございました。


BGM:Rush「Show Don't Tell」

スポンサーサイト


コメント
コメントの投稿









トラックバック
トラックバックURL
→http://twws.blog38.fc2.com/tb.php/1355-cd25c9e2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
プロフィール

TONGARI Take

Author:TONGARI Take
多趣味過ぎて常にテンパってる人。実はクラフト歴まだ浅いので、発想勝負。石は鉱物・岩石何でもありの鉱物-造形美好き中間派。パワーストーンは「何やら不可思議神秘系」ではなく、「天然造形芸術力」という意味で信じているタイプ。言うなれば「鉱物無頼・盆栽派」。

石に付いては色々書いていますが、全て「補足」です。本質の一端を知る為に調べた事を書き連ねている事が多いです。皆様はそれに囚われることなく感じたそのままにご覧いただけると嬉しいです。
なお、石暦は3年半を過ぎました、まだまだ精進の身です。 orz

尚、石画像は標本写真と言う意識は殆ど無く、「現物に出来るだけ忠実なグラビア」的指向で撮影しています。
完全再現を求める標本写真がお好みの方には合わないかもしれませんが、その点はどうぞご了承の程お願いします。

使用カメラ:Canon IXY Digital 20IS
コレしか持ってないしー。

これまでの来訪者数
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
最新コメント
最新トラックバック
リンク
このブログをリンクに追加する
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。