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23:20:57
本日の石日記、「'12新宿戦利品」特集です。
今で大体中盤戦折り返し手前って感じですかねー。

やっぱ今新宿の戦利品は結構数あるなぁ、今更ながら再認識。(´ω`)

で、今回も植物系で繋げて参りましょう。
ただストレートに見てそう見立てられるというよりは、結晶的に見た場合に多分そちらが
正しいと言う感じで、お迎え時はむしろ建築物系の印象だった子なんですが。
品目的には割合フツーのものなので、まずはスパっと登場。

リチア電気石_ブラジル9
一見サグラダ系にも見えますけど…。

複数画像なので続きへ行きますよー。


気付かなきゃまんま建築物に見えていたんだろうなぁ、私も。(苦笑
ブラジルはミナスジェライス州産、ラベルに骸晶記載のあるリチア電気石です。
実サイズは20x10x5mm程のサムネイル級、電気石独特のやや三角形がかった六角
柱状を扁平にし縦半分位に割ったような断面のもので、状態としてはこの一群で単結晶。
見ての通り各部は細かい結晶群に分化しているのですが、ルーペチェックでも殆ど
破面は見付からない状態で、視認可能レベルでのダメージはほぼ皆無です。
つまり、ちゃんとこの分かれた細い各結晶1本1本に頭がある状態。
流石にルーペで針にしか見えないレベルの結晶状態は不明ですし、若干のクラック等は
ありますが、このグラスファイバーのような集合状態でもきちんと透明感があって、
色もそこそこの濃さなので実際の質は悪くないと思います。
尚、色は大雑把にやや黄色がかった無色~濃い目の緑~ストレートなピンクの3色基調。
グラデーション状に推移したり結晶同士で混じったりした部分はありますが、分かれ方
自体は割合ハッキリしているようで、混ざり過ぎて変な色に見えるという事もありません。
ちなみに、今回新宿で時刻的に一番最後のお迎えとなった子でもあります。

造形が細かいので、細部アップ。

リチア電気石_ブラジル9アップ2
頭の形は色々、複数本で共有しているものも多々。

リチア電気石_ブラジル9アップ4
中央塔部分も微細な結晶群。

で。
このラベルの「骸晶」記載が私にはちょっと引っ掛かってます。
何故だかずばっと言ってしまえば、自分の知ってる電気石の骸晶成長とは育っている
部分が大きく異なっていて、そういう成長状態に見えないから。
確かにこの子は一見すると外周が壁のように成長しているのでそう見えなくもないの
ですけども、柱状電気石の骸晶って確か所謂「ベンツマーク」の内部線の方が成長度
高かったように記憶しているんですよ。
上から見ると、「三ツ○サイダー」マークが伸びて来ているよーな感じで。
しかしこの子は周囲こそ成長していますけど、その内線部分が全く育っていないんです。
また、構造的に骸晶的な複雑さを感じる原因であろうファイバー状の育ち方も、割と
電気石系では頻繁に見られる状態ですから、特に不思議も無く。
本当に骸晶なら、水晶じゃなくともこの位の法則性はあるはずですしね。

ちなみに、個人的に「骸晶」の概念を最も判り易くしてくれると思っている鉱物は自然硫黄。
日本人には身近且つ生成のイメージが判り易くて、実際そういう原因の骸晶を頻繁に
示す鉱物なので、手元に置きながらだと概念が理解し易いと思います。

そして、ではこの形状の原因は何かと考えますと。
まず第一候補に挙がるのはサグラダ系の生成時に他鉱が干渉して切り刻まれた場合
ですが、近そうだけど違う感じ。
干渉の元になったと思われる鉱物のインクや付着が全然無いですし、ムリに除去した
ような痕跡も認められませんから、明確な他鉱由来という感じではありません。

となると別の理由を探す訳ですが、多分これがヒントに。

リチア電気石_ブラジル9アップ1
メイン画像を下方から見た状態。

初見のイメージ的には明らかにこちらが「下」なのですが、実はこの面は全てきちんと
した細かい「頭」の集合になっており、更に大方が緑~黄色のキャップカラーを発色して
いる状態になっております。
そして電気石のキャップカラーは、今まで見た限りでは産地によらず母岩接触面側には
殆ど見た記憶がございません。
という事は、成長的に見てこちらが本来のトップ面の可能性が高くなります。

つまり、そのトップを「上」にして置き直すとこう。

リチア電気石_ブラジル9アップ5
…コイツもキノコじゃないか。(苦笑

そう考えて見てみると、確かにこちらの方が電気石として自然な感じ。
つまり、結晶的にはこういう状態で出来た複雑な「両錐」というのが正解じゃないかと。
そしてこの形状を得るには、恐らく何か…これだけの複雑さと細部トップが残る事が
両立するを考えると、不定形でありつつ必ずしもきっちり埋め切らないような状況の
「形」として機能するであろうもの…に、帽子のように引っ掛かって出来たのでは
ないかと思っております。
イメージしにくいと思いますので近い状態を挙げると、こんな感じ。
この上に乗った結晶が、コイツの成長場所だと思ってください。
んで、多分土台になっていたのは微細な雲母等から成る粘土状に近いものだったの
ではないかなと思います。
単に複雑な形状を得るだけなら他鉱でも幾らでも考えられるのですけど、

リチア電気石_ブラジル9アップ3
何か残り香がありますんで。

当日、この仲間は見かけたのは1店だけですが結構な数がおりました。
また、似たような状態の系列種である子は鉄電気石で登場もしております。
ですから、決して珍しくない状況下で出来る子なのは確実でしょうから、その土台と
なるものも出来るだけ当地で平凡なものである必要があるでしょう。
となると、やっぱその辺じゃないかなーと。

ともあれ。
最初はそのプチ要塞的なスタイルに惹かれたのですが、思わぬトコロでキノコ化。(笑
まぁ見る方向ではっきり印象が別れるので、変えれば良いだけのお話なんですが。
今回はホント、植物っぽい子との縁が強いなぁというのを自覚した子なんですよ。

※余談
…しかし、今特集はちょっと長文多過ぎますね…自覚はしているのですよ。
余り突っ込み過ぎて素直に風景が見られなくなりかねない部分もあるので何とかしたいんですけど、
どうしても色んな要因で解説必要な子ばかりで1枚出してOKってのが殆ど無いんですよね…。
折角調べた事や考えた事は残しておきたいというのもありますし、ね。

この辺、「盆栽派」と「鉱物派」双方の折衷点として力加減が難しいトコロではあります。( ̄x ̄;
特に「鉱物」面でのツッコミが以前より大分深くなって来た分、余計にそう感じますね…。



BGM:Latte E Miele「Settimo Quadro - Corri Nel Mondo」

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TONGARI Take

Author:TONGARI Take
多趣味過ぎて常にテンパってる人。実はクラフト歴まだ浅いので、発想勝負。石は鉱物・岩石何でもありの鉱物-造形美好き中間派。パワーストーンは「何やら不可思議神秘系」ではなく、「天然造形芸術力」という意味で信じているタイプ。言うなれば「鉱物無頼・盆栽派」。

石に付いては色々書いていますが、全て「補足」です。本質の一端を知る為に調べた事を書き連ねている事が多いです。皆様はそれに囚われることなく感じたそのままにご覧いただけると嬉しいです。
なお、石暦は3年半を過ぎました、まだまだ精進の身です。 orz

尚、石画像は標本写真と言う意識は殆ど無く、「現物に出来るだけ忠実なグラビア」的指向で撮影しています。
完全再現を求める標本写真がお好みの方には合わないかもしれませんが、その点はどうぞご了承の程お願いします。

使用カメラ:Canon IXY Digital 20IS
コレしか持ってないしー。

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