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12:24:31
チィーッス。( ゚Д゚)/
本日の石日記です、今日は2回更新予定でーす。

1回目は昨日出題したクイズの回答編ですね。
ま、表に出してしまうのも何なので折りたたみの方で本記事は書くとします。
皆様、何かお判りになったでしょうか?

正体はコイツでした。


オーシャンジャスパー_マダガスカル2
ジャスパー…?

マダガスカル産のいわゆる「オーシャンジャスパー」です。
但し名前が「ジャスパー(碧玉)」でラベルは「カルセドニー(玉髄)」、実際の状態は
非カット面全てが自形結晶しているドゥルジー状「水晶」という、何か変な複雑さの子。
実サイズは35x20x10mmといったところ。
実は私自身発見時昨日のアングルだったので、「多分ドゥルジー水晶だよな、何か
少し変わった色味だなぁ」と思って手に取って、裏返したらこうで。

オーシャンジャスパー_マダガスカル2アップ1
また変な方向で芸の細かい事を。(笑

納得しつつも意外な正体に思わず笑ってしまったという。
要はオーシャンジャスパーの内晶洞状になって自形水晶が出来ている部分を、
抉るように曲面に切断して採ったらこうなったという状態です。
と言っても曲面は晶洞にムリに形を合わせている訳でもなくて、ほぼ歪みの無い
円筒を半分に割った状態なので、元々そう採り易い部分をわざわざ選んで
カットしたのでしょう、地味に面倒且つ器用な採り方です。
切断面が磨かれていないので装飾目的ではなく、あくまで標本用だろうとは
思うのですが、こういう採り方をされた本品は初めて見ました。
まぁ普通、「ジャスパー」の自形部分だけ採るって事はしませんよね。(苦笑
その正体のインパクトが気に入ってしまい、お迎えとなりました。
しっかりほだされてるじゃないか。(笑

確かに、思えばオーシャンジャスパーはジャスパーとしては結晶度が極めて高く、
部分によってはむしろ「石英」に近い状態が多い気も致します。
普通ジャスパーと言ったらタイガーアイとかレッドジャスパーみたいな、部位毎でも
殆ど自形の水晶が確認出来ないような、緻密な塊状のものが普通ですしね。
でも、オーシャンジャスパーは割ときっちり放射状の水晶が痕跡として残っている
ものが多いので、本来全体的に潜晶質であるジャスパーとはちょっと違う感じ。
勿論潜晶質部分もございますが、やはり結晶度の高さは目立ちます。
まぁこの辺は多分に慣習的な事情も含みますし、インド産等のドゥルジー水晶
呼ばれ方は「玉髄」となっている事が多いのと同じようなもんなんでしょうね。
事実、本品の表面はそれらと同じ状態ですし。

だからこういう部分もひっくるめて「玉髄」ってのは、呼称としてはフツー。
でも、「碧玉」としてはどうなんだろうなぁ。
そもそも厳密な線引きが無いから、判断も個々で揺らいでしまいますしねぇ。

オーシャンジャスパー_マダガスカル2アップ4
緑玉アップ、放射状に見えてちょっと違う。

オーシャンジャスパー_マダガスカル2アップ5
ってか白~無色部分より緑色部分の方が、総じて結晶度高めっぽい。

部分的には両錐結晶も見えたりしておりますし、放射状部分だけで必ずしも
完結する訳でもないようですね。
尤も、基本「埋め尽くす」から碧玉たりえる訳で、多くなる分には普通ですか。
これがどんどん進行して晶洞を埋め尽くした結果が、本来の「オーシャン
ジャスパー」の姿である、と。

裏は先述の通り磨いていないので艶はありません。
でも目玉っぽい模様はそれでもきっちり見えており、層もばっちり。
そういう意味では透明度次第で「瑪瑙」の要素もあるんですかね。

オーシャンジャスパー_マダガスカル2アップ3
生成状態が判り易い。

オーシャンジャスパー_マダガスカル2アップ2
何か細菌のコロニーのようでもあり。

そう考えるとそもそもジャスパー云々はおろか、わざわざ記載されないだけで
部位によってはオパールもあるでしょうし、目玉の核は方珪石というお話も
ありますし、実質的に石英系二酸化珪素一族の総合商社的な存在なのかも。
ですからもう、「碧玉かどうか」という論点自体が意味を成さないともいえますね。
同質異像の活きた見本みたいなもんですか。

意外性がありつつも妙に美しく見える採り方と、そこから再認識出来る事実。
色んな意味で、「違った角度」の目線を自覚させてくれる、そんな騙し絵のような
風景を持った子なのでした。


BGM:Eric Clapton & B.B. King「When My Heart Beats Like A Hammer」


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TONGARI Take

Author:TONGARI Take
多趣味過ぎて常にテンパってる人。実はクラフト歴まだ浅いので、発想勝負。石は鉱物・岩石何でもありの鉱物-造形美好き中間派。パワーストーンは「何やら不可思議神秘系」ではなく、「天然造形芸術力」という意味で信じているタイプ。言うなれば「鉱物無頼・盆栽派」。

石に付いては色々書いていますが、全て「補足」です。本質の一端を知る為に調べた事を書き連ねている事が多いです。皆様はそれに囚われることなく感じたそのままにご覧いただけると嬉しいです。
なお、石暦は3年半を過ぎました、まだまだ精進の身です。 orz

尚、石画像は標本写真と言う意識は殆ど無く、「現物に出来るだけ忠実なグラビア」的指向で撮影しています。
完全再現を求める標本写真がお好みの方には合わないかもしれませんが、その点はどうぞご了承の程お願いします。

使用カメラ:Canon IXY Digital 20IS
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