「TWWS」~TONGARI Wood&Leather Workshop …の、一応オフィシャルサイト
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17:40:30
さて、本日より残りは後5回。
いよいよ「合同戦利品」特集も大詰に突入します。

今回と本日内更新予定の次回は、それぞれが'11赤レンガ・'12横浜の準MVP。
それもかなりの僅差でMVPの座を逃した両者です。
尚、池袋に関してはある1品が余りにも素晴しい上に大好物修正(・∀・)まで
入ってしまったためぶっちぎってしまい、準MVPはあえて無し。

そしてこの両者、驚いた事にどちらも同店出身品同士での決戦となりました。
私の場合、基本的にショーの場合は1店でそこまで数を纏まってお迎えする事が
余り無い事なので自分的にはかなーり想定外。
あと、ちょっと反省するべき部分もありまして、このMVP関連品は準も含め3回分
全てが正札でボーダーをシングルブレイクしてしまっております。
値引きも考慮すれば以内に収まったものもございますし、最高でもダブルを何とか
免れてはおりますけども、個人的にはやはりここは正札でボーダー内のもので
あって欲しかったというのが正直なトコロ。
尤もこれは私自身の矜持の問題であって、勿論お店に問題無いどころか値引きして
戴いたのですからむしろ篤くお礼申し上げるべきトコロですし、品物自体は確実に正札で
価格相応~以上と思えるものばかりですから、その点では全く無問題なのですが。
それに、鉱物種的にも「そりゃそうだろう」というのもありますからね。

ただやはり、ボーダー内で勝ち残る子が居なかったのはちょっと悔しいだけで。

とまぁ、そんな訳で。
私的準MVP受勲品、まずは'11赤レンガより参りましょう。
大好きな産地の一品がその座に輝きました。

オースチン石&方解石_ギリシャ1
あいらぶラウリオン。

複数画像なので続きへ参ります。

何時も大変良い盆栽そして標本をありがとうございます。
'11赤レンガのMVP決戦は毎度お世話になっておりますクリスタルワークスさん
出身品で争われる事となり、MY脳内で大激戦の果てにこちらが準MVPとなりました。
ギリシャはラウリオン鉱区、Kamareza産のオースチン石&方解石です。
実サイズは25x40x20mm程のややサムネイル超級くらい。
画像だと褐鉄鉱系にも見えますが、実の所は全体的に何層かの両面に結晶面を
持った方解石脈主体と思われる母岩で、表面が褐色~黒色になっております。
良くご覧戴きますと、母岩表面が細かい結晶の群れである事がご確認出来るかと。
そしてその上に、恐らくは当地の緑発色の殆どを占めていると思われる含銅亜種
(Cuprian Austinit)であろうオースチン石のロゼット状結晶集合体と、母岩とは
全く姿を異にする無色犬牙状結晶の集合体となった方解石が散在しているものです。

あ、勿論「オースチン石」は無理矢理な日本語読みによる便宜上的な和名です。
他にもオースティン石とか記載する場合もありますが、余り気にする事でも無いかと。
一応、私はコレで覚えておりますのでそう記載しているだけです。
後、たまたま見付けたのですが本鉱の「Austinite」に対して、どうも鋼の構造の
1種の名称として和英名双方でほぼ同名となるオーステナイト(Austenite)という
ものがあるそうですのでお間違いの無い様、念為。

オースチン石は先述の通り明るい緑色の部分。
判りやすいよう、アップでご覧戴きましょう。

オースチン石&方解石_ギリシャ1アップ3


初登場なので軽く解説しておきますと、CaとZnの水酸基を含む砒酸塩鉱物。
通常は無~白~黄色の間の色味が多く、放射状或いは球状の集合体としての
産出が殆どでサイズも通常はミリレベル。
本標本でも球状基調になっておりますが、実際には極小さな薄板状結晶が放射状に
集合している状態になり、コレで一応便宜上「自形が確認出来る」状態なります。
確認出来ない時はこんなアップ程度では表面に段差は見えません。
ちょっと意外な事としては、本鉱はZn部分をCu置換する事で固溶体を作るのですが、
その相手というのが何とコニカルコ石だったりします。
確かにコニカルコ石も透明感がある時はありますが、普段は「粉銅鉱」等という
呼び方もあるくらいにぼそぼそした質感の石ですから、何かイメージの連結が。(苦笑
とはいえ、つまりこの子が含銅して緑色を帯びるのは至極当然と言う事でしょう。
付け加えるなら、メイングループになるとデクロワゾー石ダフト石モットラム石
いった割合聞き覚えのあるよーな子達とも親類縁者のご様子です。

あと、コイツは二次鉱物として生成するものですが、数多の他の二次とちょっと違い
水酸基はあっても結晶水(組成式で『・nH2O』となる部分)を含んでおりません。
という事は生成時の風化過程に水の介在を必要としないのでしょうか?
そーいえば日本国内での産出例を知りませんが、ソレが原因なのかな?
そう思って見ると、国外の産地も何処と無く乾燥気味な所に偏って感じるから不思議。

オースチン石&方解石_ギリシャ1アップ2
まぁ、確かに色味や透明感の割に余り水っ気を感じない気配はある。

方解石は方解石で、これもシャープな集合体になっていて美しい。

オースチン石&方解石_ギリシャ1アップ1
照りが凄すぎて殺すのに一苦労。

基本的には犬牙状結晶の放射状集合体ですが、1本1本がどうも方解石なりの
カテドラル的構造をしているものが殆どのようで、普通の集合体に比べると光の
散り方の派手さ具合が段違い。
コイツを小型化して一杯集めた感じと言えば判りやすいでしょうか。
但し、邪魔される機会の少ない小型だけに結晶毎のクオリティ3倍増しくらいで。
ルーペで見ると、もう方解石とは思えないくらいキラッキラです。

'11赤レンガのMVP決勝戦は、言わばコントラストvsブライトネスの闘いになりました。
この子は言わずもがなですが、コントラスト側。
結局僅差で準に落ち着いた訳ですが、この盆栽度とそれを支えるクオリティの高さは
ある意味全く遜色ありません。
最終的に勝負を分けたのは、完成した画像を並べて見て、初めてご覧戴いた方に
どちらが一瞬の強烈なインパクトがあるか、ただそれだけの差。
つまり、それ以外は全くと言って良い互角の勝負でした。
実はMVPよりこちらの方が2/3程安価でサイズも同程度に小さいので、そう考えれば
物凄い善戦をしたと言えると言えるのかもしれません。
その辺りは流石に好きな産地の選び抜いた子、という処でしょう。

と、そんな結果になりましたが。
この子が大変に美しい盆栽石であり、同時に標本である事は何も変わりません。
そもそもMVP自体このブログでの登場ネタを作る為の脳内企画的なものなので、
私にとっての石自体の我が子可愛さ的心情は全く変わらぬ訳で。
しかも大好きな緑色でこんな見事な盆栽、何処に文句が付けられようか…です。

雨の冠が弾ける大地には、やはり緑が活きるのでしょう。


BGM:Marillion「Forgotten Sons」

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TONGARI Take

Author:TONGARI Take
多趣味過ぎて常にテンパってる人。実はクラフト歴まだ浅いので、発想勝負。石は鉱物・岩石何でもありの鉱物-造形美好き中間派。パワーストーンは「何やら不可思議神秘系」ではなく、「天然造形芸術力」という意味で信じているタイプ。言うなれば「鉱物無頼・盆栽派」。

石に付いては色々書いていますが、全て「補足」です。本質の一端を知る為に調べた事を書き連ねている事が多いです。皆様はそれに囚われることなく感じたそのままにご覧いただけると嬉しいです。
なお、石暦は3年半を過ぎました、まだまだ精進の身です。 orz

尚、石画像は標本写真と言う意識は殆ど無く、「現物に出来るだけ忠実なグラビア」的指向で撮影しています。
完全再現を求める標本写真がお好みの方には合わないかもしれませんが、その点はどうぞご了承の程お願いします。

使用カメラ:Canon IXY Digital 20IS
コレしか持ってないしー。

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