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2012/06/14
20:20:19
さーて本日2発目です。

「合同戦利品」特集、今回は'12横浜より。
…何か本特集は書いてて時々横浜率高いなぁと思っていましたが、そういや元々
赤レンガ池袋(除戴き物)の両方を足したくらいの数の多さがあったのをすっかり
忘れていました。(苦笑
そう考えると、ホントに大きかったんだなぁ…横浜戦果。

で。
今回は前回記事の中からヨハンセン輝石の「珪酸塩鉱物」で繋げてこちら。
産地は少しばかり南方へ移動致します。

珪孔雀石_メキシコ1
むしろお前こそアリゾナ州の名産じゃないかって気も。(苦笑

毎度の複数画像なので折りたたみます。


そんな訳で、何気に久々にお迎えした鉱物。
メキシコ、チワワ州はサン・アントニオ鉱山産の珪孔雀石です。
実サイズはボーダー結構ぎりぎりな80x55x40mm程、褐鉄鉱を母岩としてその表面に
多量の珪孔雀石、そして無~白色鉱物のロゼット系集合体が付着するものです。
意外に厚味があるのは、かなり表面の造形が立体的なのと、母岩も片側に向かって
傾斜するような感じで厚めに採られているが故。
まぁ、褐鉄鉱母岩はとにかく脆い場合が多い癖に薄く採られる事が割合普通に
あって、よく扱いに悩まされたりするので行き過ぎなければ有難いですね。
何気に標本箱への座りも良いので、この系統としては非常に扱い易いです。
ちなみに毎度お世話になりっ放しなクリスタルワークスさん出身です。

尚、この標本のラベルには「珪孔雀石」しか記載されておりません。
裏に注釈も無ければ、口伝にも伝わっていないそうですし、一群としてみればご覧の通り
肉眼的ですが、1結晶のサイズは良くてルーペサイズぎりぎりなのでも完全に不明です。
ただ、最初は漠然と「まー水晶だろうなぁ」とか思っていましたが、どうもその辺怪しいかも。
全部が違うという感じでもありませんが、むしろ違う方が多い雰囲気があります。

珪孔雀石_メキシコ1アップ3
板状の異極晶に見える感じの部分、異極鉱

珪孔雀石_メキシコ1アップ4
水晶っぽいものと↑が混じったようになっていて、個々の判別不可。

珪孔雀石_メキシコ1アップ6
一番ありえそうな石膏方解石の気配は殆ど感じません。

そう思って見てみれば、確かに珪孔雀石自体も乗られている割には何処を見ても全く
ジェムシリ化(造語)していないような感じで、少々普通に水晶が乗ったものとは異なる
シチュエーションにあった感覚がございます。
ただ、この点に付いては実の所珪孔雀石側にもちょっとした「都合」があった感じでして。

皆さんご存知のように、珪孔雀石は滅多な事では自形結晶になりません。
時折針~繊維状になっているものを「結晶」として販売している事がございますが、
アレも全てかどうかは不明ですが大分他鉱物の表面を覆った状態のものや、他鉱の
仮晶状態のものが混じっているとか。

そしてこの子の珪孔雀石。
良く見るとコイツも普通の仏頭状や皮膜状ではなく、何かの仮晶っぽい姿だったり。

珪孔雀石_メキシコ1アップ1
ちなみに褐鉄鉱上へも直乗りではなく、黒銅鉱か何かを介した感じ。

珪孔雀石_メキシコ1アップ2
数的な割合からしても明らかに法則性のあるスタイル。

珪孔雀石_メキシコ1アップ5
片刃異極両錐板柱状って感じですね、石膏に良く似ています。

つまり珪孔雀石自体も、高確率でこの鉱体に最初から居た訳では無い、と。
…そうなると珪酸鉱液がどこかのタイミングで入って来ているはずなので水晶が
普通にいそうですけど、生憎無~白色結晶は全て更にその上にいるので、
珪孔雀石と同タイミングの生成ではなさそうです。
また、その無~白色結晶の生成影響を珪孔雀石が余り受けていないのは、恐らく
仮晶として出来上がる事で普段の隙の多さが低減された為とも考えられますね。
…まぁつまり、色々と決定打が無い、と。(苦笑

一発で解決する方法は実体顕微鏡の導入なんでしょうけどね。
こればっかりは流石に中々。( ̄x ̄;

後もう1つ。
表面に少量存在する極微細な色違い部分も、どうやら何かの鉱物のようです。

珪孔雀石_メキシコ1アップ7
緑がかった暗黄色や、オレンジ色っぽいものとか…

珪孔雀石_メキシコ1アップ9
モスグリーンのものなど、何パターンか。

これはもう、色々と推論はあってもどうにも判断出来ませんので保留。
一応、こんなのも付いていますよって事で。

とまあ、色々面倒な事を書きましたが。
この子は実際のところ、そんな部分を全く気にせずお迎えした訳で。(笑
何と言っても全体のまるで珊瑚礁の如き見事な風景に一発でヤられたんですよ。
大体、現地で「とある品」2品を発見するまでは、私の中でこの子が'12横浜のMVP
最有力候補だったという事実がございますから、盆栽度は折り紙付き。
全体の姿も勿論の事、遊び心もちゃーんとありますしね。

珪孔雀石_メキシコ1アップ8
でっかい貫通穴とか。

何気に普段は余り主役としてお迎え頻度の高くない鉱物である珪孔雀石。
しかし、だからこそ「ここ一発」は良い物になる一面もあるのかもしれません。
何となく「セルフ焦らし」もたまには大事なのではないか…とも思ってしまえる子です。

特集自体遅くなってご紹介が遅れた子なのですが、ある意味でこれから梅雨、そして
夏を迎えるにあたっては、今の時期が非常に適任な子だったかもしれませんね。

…いやまぁ、遅れた事を正当化している訳ではございませんよ、うん。(汗


BGM:Rush「Presto」

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TONGARI Take

Author:TONGARI Take
多趣味過ぎて常にテンパってる人。実はクラフト歴まだ浅いので、発想勝負。石は鉱物・岩石何でもありの鉱物-造形美好き中間派。パワーストーンは「何やら不可思議神秘系」ではなく、「天然造形芸術力」という意味で信じているタイプ。言うなれば「鉱物無頼・盆栽派」。

石に付いては色々書いていますが、全て「補足」です。本質の一端を知る為に調べた事を書き連ねている事が多いです。皆様はそれに囚われることなく感じたそのままにご覧いただけると嬉しいです。
なお、石暦は3年半を過ぎました、まだまだ精進の身です。 orz

尚、石画像は標本写真と言う意識は殆ど無く、「現物に出来るだけ忠実なグラビア」的指向で撮影しています。
完全再現を求める標本写真がお好みの方には合わないかもしれませんが、その点はどうぞご了承の程お願いします。

使用カメラ:Canon IXY Digital 20IS
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