「TWWS」~TONGARI Wood&Leather Workshop …の、一応オフィシャルサイト
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13:37:36
どもこんにちわ、本日の石日記です。

「合同戦利品」特集もそろそろ終盤、具体的には今回含め@8品。
新宿の戦利品も7割方画像作成完了時点で1点のみリテイク(非肉眼的な
埃まみれだったorz)が出ておりますが、残りはそのまま行けそうなので
スムーズに今回特集と連結して特集開始出来る感じ。
故にガシガシ書いて、さっさと新宿特集に移りたい処です。

という訳で、本日は2~出来れば3発上げたいトコロ。
まずは、昨日より同じ北米大陸出身、そして硫化金属鉱で繋げてこの子です。
お迎えは'12横浜。

閃亜鉛鉱_アリゾナ1
何だかんだで結構色んな子が集まってきた。(*´ω`*)

複数画像なので続きは毎度の折り畳みデス。

いやぁ、今一体幾つあるんだろう。(苦笑
米アリゾナ州はアイアンキャップ鉱山産の閃亜鉛鉱です。
実サイズは約35x20x25mmのサムネイルやや越え程度、全体的にちくちくした
針状鉱物の集合体で妙にボリューミーな感じの母岩の端に、特に照明を当てずとも
山吹色がきちんと見える、八面体が数個組み合わさったスタイルの本鉱が乗った品。
本来の閃亜鉛鉱の結晶形は四面体ですので埋没部分がどうなっているのかは
不明ですが、見えている部分に関しては八面体、即ち四面体x2のスタイルなので
基本的にそういうスタイルであると思って良いと思います。
少々1つのトップにあるチップダメージが惜しいですが特に風景に影響するとも思える
ものではなく、他には特に欠損もありませんから標本としても充分優良と言えるでしょう。
某国内店様のツーソン新着に掲載されていた物なので、ご覧になった方も多いかも。

何より、ここまで鉄分が少ない…つまり透過光に頼らずともきちんと見た目に
黒くない閃亜鉛鉱での良盆栽はある時にしか無いですからね。
何となく、以前登場したコレを連想したりしなかったり。
しかし、母岩の雰囲気の差で随分印象が変わりますね。

そんな閃亜鉛鉱君を別アングルから。

閃亜鉛鉱_アリゾナ1アップ1
何気に柔く完全劈開も持っているので、充分無事な方かも。

部分的になんですが、何かがコーティングされているのか酸化皮膜なのかは
不明なものの、アングルによって薄っすら干渉虹が表面に浮いたりも。
屈折率の高さ故、光を通すと更に一段美しく見える特性も健在ですね。
普段見掛ける事の多いペルーブルガリアに比べるとガテン度は低いですが、
むしろこっちの方が閃亜鉛鉱としての本来の姿には近いのですし、こう見えて
場合によってはカット石にもなるだけの素質がきっちり伺えるというものでしょう。
ま、柔らかく割れ易いので、あくまでコレクション用のカット石のお話ですけど。

んで、この子に付いてはもう1つ話題が、母岩になっている針状鉱物の件ですけども。
…これ、実はサイトの方で散々拝見していいなぁと思い、あったらお迎えを決めていた
子だったので、会場では全然細部チェックをしていなかったのですよ。
せいぜい、写っていなかった部分をざっと見てでかい欠損があったりするかを見た位で。
なんで、その時にこの特徴的な母岩には気付いていたものの、かるーく「針鉄鉱かな?」
などと脳の隅っこに掠める程度で殆ど気にもしなかったんですね。
…事前にサイト画像を拝見してそう思った時に、「でも基本初生鉱の閃亜鉛鉱が基本
二次鉱の針鉄鉱上に乗って、しかも『鉄分が少ないから黒くない』はずの閃亜鉛鉱の
母岩にこれだけ大量に出来ているのはちょっと不自然じゃね?」と思った事を、当日の
ショー特有のハイテンションで確認するのをものの見事にすっかり忘れて。(汗

…お陰で会場でお話を伺わずに連れて来ちゃったんですが。
いざ帰宅して詳細観察している時になって、盛大な違和感に気付いた訳で。
確かに殆どはそれっぽいんですけど、どうも良く見ると風化度の割に光沢が変。
そして、ここを見付けた時に違和感は決定的となりました。
「これ針鉄鉱じゃねぇ!」と。

閃亜鉛鉱_アリゾナ1アップ2
針鉄鉱がこんな色になるかぁぁぁぁ!!!( ̄x ̄;

…で、色々調べてみたのですけども。
何とも有難い事に、mindatのLOC別ギャラリーにそのものずばりが居ました。
こいつはどうやら、そもそも金属鉱ではなく輝石一族のヨハンセン輝石みたいです。
ヨハンセン輝石と言えば、日本では伊豆河津鉱山でマンガン鉱体中に出る空色の
半塊状鉱物のイメージが強かったので、かなり意外な正体でした。
でも考えてみればあれって風化褐変しやすいですし、そもそも初生鉱物として普通に
産出する輝石一族な上に元から褐色系のものもある訳で、落ち着けば何の不思議も
無かったですね。
それに、閃亜鉛鉱とマンガン系鉱物の共存はバラ輝石等で散々見ておりますから。

っつか、マンガン含有鉱に鮮度による色彩変化を考慮しなかった自分が馬鹿だ。 orz

まぁ、そんなこんなで。
ナイス盆栽である上に、また一つお勉強になった子でした。
産地もこの辺一帯は色々と面白そうな感じなので、結構趣味かも。
ほんの小さなものですが、石好きの世界はこうやってどんどん広がっていくのです。
そして泥沼深度もどんどん深くなって行くのです。(苦笑

普遍的な鉱物は、普遍であるが故に面白い。
そう再認識するに至る、良い教師となった子でした。


BGM:Marillion「The Web」



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TONGARI Take

Author:TONGARI Take
多趣味過ぎて常にテンパってる人。実はクラフト歴まだ浅いので、発想勝負。石は鉱物・岩石何でもありの鉱物-造形美好き中間派。パワーストーンは「何やら不可思議神秘系」ではなく、「天然造形芸術力」という意味で信じているタイプ。言うなれば「鉱物無頼・盆栽派」。

石に付いては色々書いていますが、全て「補足」です。本質の一端を知る為に調べた事を書き連ねている事が多いです。皆様はそれに囚われることなく感じたそのままにご覧いただけると嬉しいです。
なお、石暦は3年半を過ぎました、まだまだ精進の身です。 orz

尚、石画像は標本写真と言う意識は殆ど無く、「現物に出来るだけ忠実なグラビア」的指向で撮影しています。
完全再現を求める標本写真がお好みの方には合わないかもしれませんが、その点はどうぞご了承の程お願いします。

使用カメラ:Canon IXY Digital 20IS
コレしか持ってないしー。

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