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2012/06/05
01:27:45
さて、日が変わってしまいましたが、本日3発目です。
出来る時ならちゃーんと穴開けた分のフォローはするのです。

…新宿参戦当日、更新してませんでしたからね。

で。
相変らずの「合同戦利品」特集な訳ですが、まだ当分終わりません。(苦笑
今確認してみましたら残り大体20個ほど、つまりやっと折り返しくらいでした。
いやー、流石ショー3回分ともなると半端じゃないですね、ははは。(←元凶

でも余り早く終わっても、新宿品の撮影が間に合わないのでどっちもどっちか。
丁度今、個人的に色々と狭境期なもんで、色々遅くてすみませんです。

本題。
明日まで新宿ショーはやっておりますから、3発目も共通業者縛りでいきます。
今回は海外、昨年池袋からの登場です。
ここはどうやら本来は化石屋らしく、実際陳列品の殆どはそうなっています。
しかし、端の方に3割ほど置いてある鉱物標本が実に興味深い。
今回新宿でもその威力は如何無く発揮され、1店当りのお迎え数最多に輝きました。

という訳で、本日はそのお店で'11池袋にてお迎えした子。
そして、ここ最近の私には珍しく「水晶単品」でのお迎えでもある子です。

水晶_オーストリア1
いつぞやの溶けまりんを思い出さざるをえない。

画像がごっつ多いので、折り畳みへどうぞ。

という訳で私は水晶では初お迎えとなるお国出身。
オーストリアはザルツブルグ、Rauris産の水晶です。
何だか物凄い事になってますが、あくまでもただの水晶です。
実サイズは60x45x40mm程、ご覧の有様ですがこの状態で完全結晶で、今のところ
破面は一切発見出来ておりません、下側も全部結晶面です。
そういう意味では一種のDTとも言えるかも。
一応共産鉱物として僅かに緑泥石と、全体を黄色く見せている源である粘土っぽい
付着物があるにはあるのですが、自色はあくまでも無色でラベルも「水晶」です。
ただ、そのラベルには一語「Skeletal(骸晶」の記載があるのですが、これは
見た感じちょっと違うんじゃないかなと思ってます、この理由は後程。
こんな強烈なモノが値引き無しでもボーダー内で転がってたりしますし、今回新宿でも
かなり派手な収穫があったのですから、化石屋であれど本当に侮れないお店です。

ちなみに元々この水晶は直接店舗売りされたものではないようで、コレクターの放出品
なのか知りませんが店舗ラベルとは別に水晶本体にシールでラベルが付いています。

水晶_オーストリア1アップ9
黒字の数字は「24」?それとも「29」?

ってかこの子、店舗ラベルもかなりの走り書きでしかもドイツ語なので判読にやたらと
苦労し、最終的には呑み友の某スイス人に判読して貰ったという裏話も。(笑
一見ちょっと古そうに見えますが、シールなので多分そうでもないのかな?
その辺の来歴は聞き忘れました。⊂⌒~⊃。Д。)⊃

ただ、このシールは思わぬトコロで役に立ちまして。
ご覧の通り全体が物凄く複雑な形状故にどうしても再現し辛かった透明度が、
これを利用する事で非常に良く判るカンジに。( ̄▽ ̄

水晶_オーストリア1アップ10
裏から文字が読めるという超透明度。

形はアレでも、内部は殆どミストやクラックは存在しません。
また元の面もただ複雑なだけなので、ちょっと平坦な処を探して覗き込めばこの通り。
メイン画像でも地味にちゃんと全体に光が廻っておりますし、ヘタに透明度をウリに
したような水晶を軽く上回りかねないくらいの透明度を持っていたりするのです。

…で、ここで骸晶って記載が疑問になる訳で。
水晶の骸晶の場合、一般的には稜線部分の成長が極端に早くなる反面、面部分の
成長が遅れるため、結果的には薄板を重ねたような構造で凹んだ面になったり、
時には完全に稜線だけが飛び出して歯車みたいになったりします。
歴代掲載した中で典型的な例として判り易いのはこの辺でしょうか。
しかしこの子は結晶は確かに複雑に凹凸しておりますが、内部にそういった構造が
影響を及ぼしている部分がまるで見当たらず、どちらかというと元々にしっかりした
形の水晶がいて、出っ張る事でこの形になったように思えるのです。
なので、各部の結晶具合を見ても「凹んで」いる部分は無いんですよね。

その辺の関係もあって、細部を一杯撮ってみました。

水晶_オーストリア1アップ1
先端までちゃんと結晶、稜線が出っ張った気配もありません。

水晶_オーストリア1アップ2
一見凹みに見える部分も同様。

水晶_オーストリア1アップ3
この辺はむしろ成長干渉に近い感じです。

水晶_オーストリア1アップ4
無事な面はちゃんと無事、段差にも骸晶的な法則性は見当たらず。

水晶_オーストリア1アップ7
この辺は紛らわしいですが、きちんと法則性があるので破面ではないですね。

水晶_オーストリア1アップ8
凹んでいるように見える部分もありますが、面抜けにしては不自然な形。

…で、これが骸晶で無いとすると、次に浮ぶ変化要素は「溶け」。
しかし、これも個人的には違うと思います。
理由は簡単で、全く無事な場所が全体に散らばって存在するからです。
もし溶けているのならば影響を受けた一定範囲にエッチング跡がないとおかしいですし、
第一無事な面と影響を受けたと仮定出来る面の位置関係がタイトすぎます。
それに溶けるという事は前提としてマイナス方向への要因なので、これもむしろ骸晶に
近い印象を受ける状態でないと、推論として成立しないでしょう。

じゃあ何でこうなったか…と言えば、私はこいつらの仕業だと思っています。

水晶_オーストリア1アップ5
お邪魔してます。(・ω・)ノ

水晶_オーストリア1アップ6
どーもどーも。(・ω・)ノ

コレは明らかに緑泥石と思われる訳ですが、ここで1つ忘れがちな事。
緑泥石は雲母に近い存在であり、時に粘土状或いは粘土鉱物種に変化する
可能性が普通にあるという事です。
そしてこの水晶には明確な緑泥石や粘土のインクルージョンこそ存在しませんが、
各結晶状態のスキマや段差を見ると、黄色の土状のものが付いてますよね。

…これって、多分ですが粘土が原因で出来た非常にユルい状態の成長干渉なんじゃ?
一口に粘土と言っても粒度や堅さに定義なんて無いですよね。
ってことは、水晶生成時に鉱液で溶け出す事の無い程度に固まった粘土が晶洞の
壁面に付いていて、その隙間を埋めるように水晶が結晶。
そしてそれが採取されるに当っては粘土はクリーニングで除去されますから、結果的に
不定形に近い状態に粘土の隙間に結晶していた「自形の」水晶が出来上がると。
イメージとしては型に樹脂流し込んで固め、複雑な造形物を作るような。

とまぁ、色々謎の多い子ではありますが。
そういう複雑な事情とは一切関係無く、強烈な盆栽度の持ち主である事は一連の
画像で皆様にもお判り戴けるんじゃないかと思います。
何かに見立てられるような具体性も無いですが、正に水晶連峰といった風情。
ある意味、「キレイなガテン」の好例の1つと言えるかもしれません。

明日から週末まで、また私は少々多忙になりますが。
色々あっても、この子のように美しく自分のままでありたいですね。

…しかし結局新宿戦利品のアングル研究で1日終わっちゃったな。
撮影は今週末まで持ち越しかぁ、まぁ仕方ないね。


BGM:Johnny Kidd & The Pirates「That's the Way You Are」

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TONGARI Take

Author:TONGARI Take
多趣味過ぎて常にテンパってる人。実はクラフト歴まだ浅いので、発想勝負。石は鉱物・岩石何でもありの鉱物-造形美好き中間派。パワーストーンは「何やら不可思議神秘系」ではなく、「天然造形芸術力」という意味で信じているタイプ。言うなれば「鉱物無頼・盆栽派」。

石に付いては色々書いていますが、全て「補足」です。本質の一端を知る為に調べた事を書き連ねている事が多いです。皆様はそれに囚われることなく感じたそのままにご覧いただけると嬉しいです。
なお、石暦は3年半を過ぎました、まだまだ精進の身です。 orz

尚、石画像は標本写真と言う意識は殆ど無く、「現物に出来るだけ忠実なグラビア」的指向で撮影しています。
完全再現を求める標本写真がお好みの方には合わないかもしれませんが、その点はどうぞご了承の程お願いします。

使用カメラ:Canon IXY Digital 20IS
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