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19:33:39
さて、本日も新宿戦利品&骸晶繋がりで水晶です。
週末に相応しいごーじゃすなハニードールドが冴えるこちら。

シトリン_ブラジル2
中々に隠し要素の多い子でした。

てな訳で、本日はブラジル ミナスジェライス州産のシトリンです。
ご覧の通りセプター型で長石母岩、笠の部分と軸の1層のみが骸晶成長
してまして、何だか内外共にごちゃごちゃしております。
笠はこちらからだときっちり被って見えますが、実は真裏側の柱面に当る
面のみはほぼ完全に剥き出し、脇の面も若干被りが半端です。

そしてこのこっくりとした色。
スモーキーシトリン1歩手前で踏み止まったかのような濃厚な黄色。
このような濃色で暗めの色味のシトリンを「シトリン・セルベージャ(ビール
シトリン)」と呼ぶそうですが、日本にいるとどうしてもビールと言われて
最初に出てくるのがいわゆる「4大」のビールなので、ちょっとこの色に
なぞらえるにはコクが足らんかな?と。むしろ「トカイワイン」の方が近い?
(それでも出るのが「ヱビス」「ハートランド」だからまだいい方でしょうが
でも、インクルージョンの泡がいい感じに炭酸っぽいのも確かです。(笑
そして確かにスペイン(ポルトガルは不勉強故知りませんが)ビールの
ラガー系などはこんな感じの「ハニーゴールド」ですね。

実サイズは70x40x30mmほどと結構大振り。
ここまで濃色のシトリンでセプター骸晶、透明度も中々…となると
相当良い値段がしそうなものですが、実はアンダー¥2000カゴからの
発掘品だったりします。(笑
流石にカゴ入りだけあって各所細かいチップがございますが、この姿で
その値段ならいかにして見逃せようか、というところですよね。
何だかんだいって、このお店では結構発掘しちゃったんですよー。
以前の大技野郎「ルチル水晶inルチル水晶」もここ出身ですし。

で、買う時は殆ど主婦大戦争inスーパータイムセールみたいな状況だった
ので直感のみで細部まで確認しては降りませんでしたが、きちんと色々
面白い感じのものを拾ったようでして。

シトリン_ブラジル2細部
うーむ、少々小さくなってしまいましたか。(汗

えっと、まずこの水晶ってばよーっく見てみると実は単なる「セプター
スケルタル」ではございませんで。上の画像と併せてご覧戴くと何とかお判り
…になるか微妙なほど見辛いものではあるのですが、ミストインクルージョンを
追って行ったらファントムがえらい事になっておりました。
この水晶、元々は小さなクラスターだったみたいです。
一番下、長石に隠れて見えない「底」の部分に、大量の錐面と思しき
ミストラインが連なっておりまして、その上に更に全く違う形状のクラスター跡と
思われるミストライン層が3重ほどございます。
で、その上、丁度セプター開始の辺りから数本のやや太いポイント群に収まり、
更にそれが2~3度ほど重なった後に大きな1本のポイントとして成長。
その後、熱水の再流入があったらしく(長石はこのタイミングで溶けた…と
推測されます)、笠部分と軸の表層1層のみが骸晶成長した…と。
よく見ると、傘下の結晶面が割とはっきりしておりまして、一瞬の熱水浴跡と
思われる荒れが見て取れるんですよ。

それだけならまだしも、インクルージョンもちょいと複雑。
というのも、長石部分に大量の薄赤色の雲母が伴われておりまして、
これが長石と共にざくざくと根元の辺りでインクルージョンしております。
赤いのは長石の焼けではなく、殆ど雲母の色なのです。
それで、長石はともかくとして雲母の方なのですが、断面が三角です。
雲母なら断面は、産出の可能性の高い白・リチア共に基本六角のはずです。

…元トルマリン?(・ω・)

多分そうです。
赤い三角柱状の雲母、実は幸いにも他で見た事がございまして、ほぼ
間違い無くこれは「リチア電気石仮晶のリチア雲母」だと思います。
元から仮晶だったのか、骸晶タイミングで雲母化したのかは流石に判りません。
ただ、長石と共に溶け去ったような三角柱の跡がございますので、
当初はやはりリチア電気石として生成されていたと思います。
そーいえば、インクルージョン後の仮晶化ってあるんでしょうか?

…という事で。
非常に「隠し要素」満載の水晶でございます。
正直まだ私も多分全体像を把握していない…と思っています。

しかしながらこの色!
この風格!
この(適度な)くたびれ加減!

ばっちりツボ直撃でございました。
メルティな長石も非常に良い演出しております。
本来は斜めに立つスタイルなのですが、やはりここは堂々とまっすぐに。
シトリンとしては少々変り種ですが、己が個性に誇りすら感じます。
そりゃあもう、拾った瞬間手篭へインですともよ。

これからもたまに引っ張り出してはじっくり眺め、徐々に謎を解いていく。
そんな「探索欲求」を満たしてくれる、終わり無き本のような石なのでした。

BGM:Renaissance「Jekyll And Hyde」
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TONGARI Take

Author:TONGARI Take
多趣味過ぎて常にテンパってる人。実はクラフト歴まだ浅いので、発想勝負。石は鉱物・岩石何でもありの鉱物-造形美好き中間派。パワーストーンは「何やら不可思議神秘系」ではなく、「天然造形芸術力」という意味で信じているタイプ。言うなれば「鉱物無頼・盆栽派」。

石に付いては色々書いていますが、全て「補足」です。本質の一端を知る為に調べた事を書き連ねている事が多いです。皆様はそれに囚われることなく感じたそのままにご覧いただけると嬉しいです。
なお、石暦は3年半を過ぎました、まだまだ精進の身です。 orz

尚、石画像は標本写真と言う意識は殆ど無く、「現物に出来るだけ忠実なグラビア」的指向で撮影しています。
完全再現を求める標本写真がお好みの方には合わないかもしれませんが、その点はどうぞご了承の程お願いします。

使用カメラ:Canon IXY Digital 20IS
コレしか持ってないしー。

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