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19:38:02
石日記、本日2発目も横浜戦利品特集です。

今回はちゃんと戦利品です。(笑
実はこれ、いつものお店のドイツ産を見てずっと欲しかったんですよね。
ただそれは産地的な部分や見事な放射状を見せる姿もあって結構良いお値段
(否暴利)がしてしまい入手できず。
それ以外にも性質上等の問題ですぱっと入手するには色々とクリアしなければ
いけない部分が多く、中々お迎え出来なかったのですが、今回ようやっとです。

…と言うと、さぞかしぱっと見に鮮やかな子だろうとか思うでしょ?
ところがそうじゃないんですよねぇ。

ハイドロボラサイト_カリフォルニア1
ねぇ?

複数枚画像なので折り畳みへ続きます。
てな訳でして、久々の硼酸塩。
硼酸塩を始めとした蒸発鉱物の一大天国・米カリフォルニア州は
デズバレー国立公園産のハイドロボラサイトです。
実サイズは45x30x25mm程、全体がほぼ本鉱の結晶群から出来ており、
合間を乾いた粘土のようなものが荒く埋めているアグリゲートです。
画像で言えば無~白色の柱状が本鉱で、黄色味ががってるのが粘土様部分。
実はこれも某店様のサイトに掲載されていいなぁと思っており、多分その
店舗さんなら持って来るだろうと思ってたら本当にあったという品。
このお店にはよくそんな流れでお世話になってる気がします。(笑

本画像は出来るだけ全体の風景を見せてますので、本鉱の結晶もアップで。

ハイドロボラサイト_カリフォルニア1アップ2
粘土様部分も含めた本標本の基本的な姿。

ハイドロボラサイト_カリフォルニア1アップ1
石膏と言うよりスコレス沸石に感じは似てるかも。

それらよりはちょっと錐面角が深いですけどね。
さて、ハイドロボラサイトは先述の通り硼酸塩鉱物。
「ボラサイト」の名は堀博士の図鑑にて青緑四面体の美麗な姿を披露して
おりますのでご存知の方も多いでしょう。
そこへ水を意味する接頭語であるハイドロが付いたという事で、これの含水した
バージョンに当るのが本鉱…

…という訳でもないのでしょうか。(苦笑
ボラサイトの組成はMg3(B7O13)Clなのですけども、ハイドロボラサイトはと
いいますと、これがCaMg[B3O4(OH)3]2・3H2Oと大分違います。
つーかそもそもこの二種は含水風化での変化する関係にあるのでしょうか?
確かな事として、組成式以外にもボラサイトは斜方晶系に対しハイドロボラサイトは
単斜晶系、モース硬度も前者7~7・1/2に対し後者2等鉱物としては明確に別物と
きちんと定義されてはおりますけども。

硼酸塩鉱物はどうも国内で殆ど産出しない、保存性に強い難があるものが多い、
鉱物群的にかなりマイナーで情報が少ない等の関係もあり自分もいまいちまだよく
判ってない部分が多いのです。
ホント、専門家向け以外の情報少ないんですよ、硼酸塩とメジャー品目以外の
ハロゲン鉱物は…いや他の群にもそういうのあるっちゃありますけどね。

ちなみに水溶性やら脱水崩壊性やらといった湿気の多い日本において大変に
面倒くさい性質を持つ鉱物が多い硼酸塩一族ですが、これはまだマシな方。
無論水に弱くはありますが冷水には殆ど溶けず、明確な潮解や脱水崩壊も
まずしないと言う事で、保存性という点ではまぁ優等生の部類だそうです。
但し、お湯には溶けるらしいのでその点はご注意。
私はこの群に問題児が多いのは知っていたので、欲しいと思った時点できちんと
この辺に付いては調べておきました、じゃなきゃ買えません。(笑

ただしモース硬度2という低硬度に加え元々脆いらしい結晶が更に細柱状なので
当然の如く撮影するだけでもこういう状態にはなります。

ハイドロボラサイト_カリフォルニア1アップ3
持つ度に指に細かい結晶が…。(´Д`;

冗談抜きで触ったそばから崩れるレベル。
なので、今回撮影した後はもう余程何か無い限りケース内に封印です。(苦笑

ああ、七面倒くさいぞ硼酸塩。
でも石好きである以上、どうしようもなく不可避な痛みか。

しかしそんな儚さもあっての事なのでしょうか。
透明でシャープな結晶でありながらも、どこか柔らかさを持つこの姿。
その辺が石膏や沸石にも通じる風ではあるのですが、これは更にそこへ
もう一段ソフトな雰囲気があるように思えます。
これが本鉱を「欲しいなぁ」と思った最大の理由。

こういった物理的に見えている訳ではない、そんな「風景」も好きなんですよ。


BGM:Locanda Delle Fate「Non Chiudere A Chiave Le Stelle」

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プロフィール

TONGARI Take

Author:TONGARI Take
多趣味過ぎて常にテンパってる人。実はクラフト歴まだ浅いので、発想勝負。石は鉱物・岩石何でもありの鉱物-造形美好き中間派。パワーストーンは「何やら不可思議神秘系」ではなく、「天然造形芸術力」という意味で信じているタイプ。言うなれば「鉱物無頼・盆栽派」。

石に付いては色々書いていますが、全て「補足」です。本質の一端を知る為に調べた事を書き連ねている事が多いです。皆様はそれに囚われることなく感じたそのままにご覧いただけると嬉しいです。
なお、石暦は3年半を過ぎました、まだまだ精進の身です。 orz

尚、石画像は標本写真と言う意識は殆ど無く、「現物に出来るだけ忠実なグラビア」的指向で撮影しています。
完全再現を求める標本写真がお好みの方には合わないかもしれませんが、その点はどうぞご了承の程お願いします。

使用カメラ:Canon IXY Digital 20IS
コレしか持ってないしー。

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