「TWWS」~TONGARI Wood&Leather Workshop …の、一応オフィシャルサイト
2017/10«│ 2017/11| 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 »2017/12
文字サイズ文字サイズ:大文字サイズ:中文字サイズ:小
--:--:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Category:スポンサー広告│ コメント:--│ トラックバック :--
00:05:33
本日2発目の石日記です。

先日、ちょっと気になる石が石友さんの処に掲載されました。
それは、KUROさんのところで出た板状のローズクォーツ。
ネパール産だという、産地的にも中々興味深い1品です。

で。
この「板状ローズ」は私も以前普通の塊ローズの中からほじくり出して
お迎えしておりました。
そして、実はこの子はその生成の大きなヒントになるんじゃないかと
思える少々特異な部分を持っていたのです。

そんな訳で。
本日は久々に支援も兼ねてその子で参りましょう。
ちと支援の向きが別方向かもしれませんけど。(苦笑

紅石英_ブラジル2
普通にラフの状態です。

複数画像なので折り畳みへGO。
という訳で、ブラジルはミナスジェライス州産の塊ローズ、ラフカットです。
実サイズは40x30x8mm程、全体に菱形をした板状になってます。
しかしラフカットという割には石英らしいガラス状断口と思えるような
部分は殆ど無く、表面は段差こそあれ非常に整った状態。
菱形板状も無理して成型したような感じはありません。
また色味も厚みの割に中々濃く、普段光を通すと多少なりとも飛んで
しまいがちな紅色がご覧の通りがっちり残ります。
それでいて色々ごちゃごちゃしているものの、透明度も悪くありません。
ちなみに何時ものお店で新しく入れたという「普通の紅石英」の群れを
見てた時に「…何だこりゃ?」と掘り出したものなので、お迎えも
フツーの塊ローズ的に大玉ワンコイン以下でした。

細かく見ても、やっぱり石英の割れ方はしてません。
かといって、切断・研磨の跡も見えません。
実際こんな感じ。

紅石英_ブラジル2アップ2
「板」の表面。

紅石英_ブラジル2アップ3
and側面。

で。
この劈開らしきもののある石英というものは、現在何箇所か産出が
知られている(紅とは限らない)ようですが、その成因はいまいち
はっきりと判りません。
もしかしたら何かあるのかもしれませんけど、少なくとも私は聞いた
事は無いです。
なので推測するしか無いわけですけど、この子を見ているとどうもその
一端が垣間見えるよーな気がしてならないんですよ。

というのもですね。
上3枚の画像をよくご覧下さい。
KUROさんのトコロの子は横クラックがそうでしたが、うちの子には
そういうはっきりと「おや?」と言う部分はありません。
しかし、よく見ると明らかに変な部分があります。

それは、KUROさんの子のクラックとも共通する「方向性」。
透かした時の内部クラック(?)の反射方向、板面のごそごそした
面に浮き上がる段差の流れる方向、横から見た時の表面や光の
通し方の方向、これらが明らかに法則性を持ってるように見えるのです。
普通の塊状ローズからしたら、これは明らかに異質な特徴です。

…あれ、何かリンク先の子もぼんやり方向性あるのか?(汗

ま、まぁそれはともかく。
今回の子に関する個人的推論を決定付けたのがこれ。

紅石英_ブラジル2アップ1
内部に見えるクラック(?)のアップ。

この部分。
特に何がインクしている風でもないのに、やけにはっきりと光を面で、
それも明確に一方向へ反射するクラックに見えるもの。
当初からかなり目立ってましたから、当然気にはなりました。
なったので、お店で色々こねくり回して見ていたら、ある位置になった時に
「…ああ!」となりまして。
その時に私が見たのが、こんな光景でした。

紅石英_ブラジル2アップ4
これは…水晶の錐面じゃないか!

そう、全体にちらちらと入ってる謎のクラックらしきもの。
それは1方向に向かって並ぶ、明らかに水晶錐面の名残と思われる
反射面の群れだったのです。
そしてそれらは表面、そして内部に見られる長辺の方向性を持った
部分を見事に柱面の名残とする向きで整然と並んでいたのです。

以前メキシコ産トルコ石の時に、「塊状」という事に付いて述べた事がありました。
要約すれば塊状と一口に言っても、最初から肉眼的結晶が無いまま
生成される場合と、肉眼的結晶があってもそれが一定の空隙を
埋め尽くしてしまった場合とがあるというお話だったんですが。
ソレと同じ事がこれにも言える、そしてそれが「劈開らしきもののある
石英」の正体の1つと考えられるのではないでしょうか。

非肉眼的結晶の集合体の場合に比べ、肉眼的結晶が結果的に
埋め尽くした場合の塊状であるという事はどういう事か。
これはつまり、見方を変えれば塊として「粗粒である」と言えるでしょう。
粗粒であるという事は、つまり全体の密度が甘く、且つ均一になり辛い
という事になります。
そうなると当然、物理的に強い部分と弱い部分が出て来る。
それが方向がランダムに育った網目のように絡み合った結晶群ではなく、
1方向へ整然と平行連晶して互いの支えが接合面のみな状態なら尚更。

そうして法則性をもって「弱い部分」が出来、そしてそれが破断の際に
影響を及ぼす状態まで至った結果、まるで「劈開のような」破断面を持つ
石英が出来上がる…というように考えられる訳です。
同時にもしかしたらこの菱形も、そうやって平行連晶集合の結果出来上がった
形の名残ではないかとも思える訳ですね。

…ただここまで言っておいて何ですが、実は最近この子に関しては
「割れた」かどうかはちょっと謎だったりします。(苦笑
というのも最近、某所でやはりブラジル産だという、白い石英上に
この子に良く似た板状で塊にしか見えないローズが乗った子を見まして。
写真がはっきりしないのでいまいちよく判らないんですけど、それを
見る限りどっちかというと「非常に歪な自形ローズ」の可能性も
あるんじゃないかなぁ…とか思っちゃってるんです。
それもありえない話ではないんですよねー。(´ω`;

でも、上記推論が個人的に石英の劈開らしき割れ方の成因としては
大いにありうると思ってるのに違いはありません。
私の見てる量が圧倒的に足りない部分もありますが、一応理屈としては
筋が通ってると思うんですけど、どうでしょうね。

もしかしたら「今更その話かよ」ってなるかもしれませんけど。
その辺は歴浅い故先人を見逃している事も多いのでご勘弁ください。

一応、ちゃんと自分で考えたんです。(汗


BGM:Rainbow「Since You've Been Gone」

スポンサーサイト


コメント
コメントの投稿









トラックバック
トラックバックURL
→http://twws.blog38.fc2.com/tb.php/1031-4c613f6a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
プロフィール

TONGARI Take

Author:TONGARI Take
多趣味過ぎて常にテンパってる人。実はクラフト歴まだ浅いので、発想勝負。石は鉱物・岩石何でもありの鉱物-造形美好き中間派。パワーストーンは「何やら不可思議神秘系」ではなく、「天然造形芸術力」という意味で信じているタイプ。言うなれば「鉱物無頼・盆栽派」。

石に付いては色々書いていますが、全て「補足」です。本質の一端を知る為に調べた事を書き連ねている事が多いです。皆様はそれに囚われることなく感じたそのままにご覧いただけると嬉しいです。
なお、石暦は3年半を過ぎました、まだまだ精進の身です。 orz

尚、石画像は標本写真と言う意識は殆ど無く、「現物に出来るだけ忠実なグラビア」的指向で撮影しています。
完全再現を求める標本写真がお好みの方には合わないかもしれませんが、その点はどうぞご了承の程お願いします。

使用カメラ:Canon IXY Digital 20IS
コレしか持ってないしー。

これまでの来訪者数
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
最新コメント
最新トラックバック
リンク
このブログをリンクに追加する
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。